受賞の重み

12月 9th, 2010

みなさんこんにちは☆ミ

今日も真っ青な冬空が頭上に広がっていた予科練平和記念館です。


さて、おかげさまで予科練平和記念館は、今年デザイン関係の賞を

3つもいただくことができました。

先日7日(火)に東京・六本木で授賞式がありましたので、その模様をお知らせします。



最初はディスプレイ産業賞の表彰です。

ディスプレイ産業賞は、社団法人日本ディスプレイ業団体連合会が主催するもので、

デザインが優秀であるものや、ディスプレイ産業や地域に貢献すると

認められた作品に贈られます。


応募総数812点の中から大賞(経済産業大臣賞)1点、優秀賞3点(経済産業省

商務情報製作局長賞)、特別賞1点(日本経済新聞社賞)、その他が選ばれ、

予科練平和記念館は特別賞をいただきました!!



賞状とたてです。おしゃれですね。



お昼をはさんで、午後からはディスプレイデザイン賞の授賞式です。



ディスプレイデザイン大賞は、社団法人日本ディスプレイ協会が主催するもので、

今年で43回目になる歴史ある賞です。

応募総数796点の中から、大賞1点、優秀賞・奨励賞各10点ほかが選ばれました。


次々と受賞作品と製作者の名前が発表され、受賞の喜びを語る晴れがましい雰囲気の中、

最後に予科練平和記念館の名が読み上げられました。

大賞贈賞のときだけ音楽が鳴らされ、それで一番上の賞をいただくんだなぁということを

実感しました。


展示、建築デザイン担当の(株)乃村工藝社の方々と一緒に壇上にあがらせていただき、

ステンレス製(さすがデザイン関係の賞だけあって、紙ではありません)の

賞状とスタイリッシュなトロフィ、今年度の受賞作、応募作をまとめた年鑑をいただいた

ときには、

仕事に追われプレッシャーにつぶされながら夢中で過した準備の日々を思い出して、

なんだかじーんとしてしまいました。



デザイン大賞はなかなかいただける賞ではないので、

予科練平和記念館を担当してくださったチーフデザイナーの吉永さんも

本当に嬉しそうで、スピーチからもそれが伝わってきました。


予科練平和記念館の受賞にあたっては、「予科練」と呼ばれた昭和の少年たちの

生き方を追った展示と、

彼らがあこがれた空を効果的に配した建築が融合して、全体が「命」のメッセージを

伝えるモニュメントになっている、という点が評価されたそうです。



お話しをいただいた長岡造形大学の豊口 協理事長です。

豊口理事長は、子どものころ予科練にあこがれていて、

小学校を卒業したら予科練に入りたいと思っていらっしゃったそうです。

白いマフラーをかっこよく巻いて大空を飛びまわる飛行機乗り。

これほど当時の少年たちの夢をかきたてたものはなく、戦争という悲劇がなければ、

予科練は空への夢を育む場であった、とおっしゃっていました。



ディスプレイデザイン賞とほぼ同時刻に、別な会場では

社団法人日本商環境設計家協会が主催するデザインアワード2010の

授賞式がありました。

これは優れた空間デザインに送られる賞で、日本のみならずアジア地域からも

作品を広く公募しているものです。

予科練平和記念館はこちらでも金賞をいただきました。



これまでたくさんの才能や力が集まり、多くの人たちの手によって形になった

記念館ですので、

こうして評価していただけたことを本当に嬉しく思います。


また、(財)海原会、元予科練習生をはじめ、たくさんの皆様のご協力によって

作られ、支えられている記念館ですので、これからも多くの方にご覧いただけるよう

職員一同頑張ってまいりたいと思います。


今後ともよろしくお願い申し上げます。