6月10日は「阿見大空襲の日」(無料観覧日)です

6月 1st, 2025

6月になり、間もなく梅雨入りかと思っていましたら、今年の関東地方の梅雨入りは平年より遅れるようです。
この時期当館周辺では多くのツバメが颯爽と宙を舞い、展示しているゼロ戦模型の周りを飛び交っています。そのまま上空に目を向けると、天高くトビが円を描きながら滑空しており、思わず大空にあこがれた当時の少年たちに思いを馳せていました。
6月10日は「阿見大空襲の日」です。今から80年前の昭和20年6月10日、阿見町は大規模な空襲に見舞われ、土浦海軍航空隊のみならず、民間の犠牲者も多くありました。
阿見大空襲を多くの方に知っていただき、後世に伝承するするため、毎年大空襲のあった6月10日は無料で開館しています。この機会に当館にお越しいただき、予科練や阿見大空襲のことを知っていただければと思います。
また、現在開館15周年記念として開催している特別展「ペンを剣にかえて-海軍予備学生の軌跡」は6月15日(日)が最終日です。是非ご来館いただき、「海軍予備学生」の姿も知っていただけたらと思います。
多くの皆さんにご観覧いただき、戦争の悲惨さと命の尊さや平和の大切さを改めて考えていただければと思います。

 

5月25日は無料開館日です 

5月 20th, 2025

5月25日(日)に公益財団法人海原会主催の「第58回予科練戦没者慰霊祭」が午前11時から当館に隣接する陸上自衛隊武器学校内の雄翔園において執り行われます。

一般の方も自由に入場できます。入場口は予科練平和記念館側です。お車をご利用の方は、当館駐車場をご利用ください。

なお、慰霊祭当日は当館を無料で観覧いただけます。

 

海原会ホームページ https://yokaren.jp/ 参照

 

ゴールデンウィークも開館しています

5月 5th, 2025

ゴールデンウィークは皆さまいかがお過ごしですか。
当館は、ゴールデンウィーク中は毎日開館しており、多くの皆様にお越しいただいております。
親子連れや若い方が多く、遠方からお越しの方、オートバイや自転車のツーリングでお立ち寄りの方もたくさんいらっしゃいます。
現在開館十五周年記念特別展「ペンを剣にかえて-海軍予備学生の軌跡」を開催中です。学究の徒から軍人になった「予備学生」について知っていただけたらと思います。
ゴールデンウィーク終盤のお出かけの目的地に、また、旅行の際にお立ち寄りいただいて、命の尊さと平和の大切さについて考えてみませんか。

元海軍飛行予科練習生講演会を開催しました

4月 20th, 2025

予科練平和記念館の桜もすっかり葉桜になりました。
天気も良く夏日となった昨日(4月19日)、当館の情報ラウンジで元海軍飛行予科練習生講演会を開催しました。
講師は、鉾田市在住の元海軍甲種第13期飛行予科練習生、磯野榮佐(いその えいすけ)氏です。
当館学芸員の質問に講師が答える形で進められ、70名を超えた聴衆者は、実体験に基づく話を熱心に聞いていました。
戦後80年を目前にし、戦争を実体験として語れる方が少なくなる中、大変貴重なお話を聞かせていただきました。

着任のごあいさつ

4月 6th, 2025

4月の人事異動で館長に着任しました山﨑と申します。よろしくお願いします。その他に、1名が異動となり、新規採用で1名が配属になりました。解説員も1名加わり、デビューに向けて特訓中です。

寒の戻りでここ数日肌寒い日が続いておりますが、当館の桜もほぼ満開となりました。町内にはお花見のスポットがいくつかありますが、当館を背景にした桜も見に来ていただけたらと思います。

さて、当館では現在開館15周年記念として特別展「ペンを剣にかえて-海軍予備学生の軌跡」を6月15日(日)まで開催しています。戦後80年を迎えた今年、「海軍予備学生」の姿を多くの方に知っていただけたらと思います。
大変見ごたえのある展示です。多くの方のご来館をお待ちしております。

新体制となりました予科練平和記念館ですが、これまでと同様に皆様のご支援をよろしくお願いいたします。

開館15周年特別展が開催中です

3月 30th, 2025

館長の小口です。

ここのところの暖かさで予科練平和記念館の周りの桜が咲き始めました。
町の木が桜の阿見町。町内には多くのお花見スポットがあり、イベントが開催されます。

4月5日は当館に隣接する武器学校・土浦駐屯地で「春の一般開放」が行われます。霞ヶ浦湖畔まで見通した桜並木と戦車・歴史ある予科練揺籃の地が散策できます。また、翌6日はさわやかセンター(町総合保健福祉会館)で「あみさくらまつり2025」が開催されます。町内はこの頃が満開でしょうか。
私のおすすめは、総合保健福祉会館と県立医療大学の間の通りの桜並木です。特に県立医療大学側の歩道は桜のトンネルになります。個人的には満開も華やかで良いですが、さらさらと散る桜も風情があって好きです。お出かけしてみてはいかがでしょうか。

さて、当館では現在開館15周年を記念して特別展「ペンを剣にかえてー海軍予備学生の軌跡」を6月15日(日)まで開催しています。戦後80年を迎える今、「予科練」と呼ばれた昭和の少年たちとともに、学究の徒から軍人となった「予備学生」の存在を改めて知っていただきたいという担当学芸員の強い思いから企画しました。

日本カメラ博物館様からお借りした海軍特別報道班に所属し、海軍の広報写真を数多く撮影していた写真家真継不二夫の写真30点の他、筑波海軍航空隊記念館様からお借りした第14期海軍飛行専修予備学生藤田暢明少尉の絹のマフラーに書かれた遺書など合計46点を展示しています。
観覧料も特別料金となっていますが、内容は見応えのあるもので、自信をもっておすすめします。ご来館をお待ちしています。

最後に私事ではありますが、この3月をもちまして館長職を退任します。終戦から80年が過ぎ、戦争を知る世代が少なくなる中、予科練の歴史や阿見町の戦史の記録を後世に正確に伝承していくという使命のもと建設された予科練平和記念館の存在は、大変貴重なものとなっています。
今後も引き続き新館長以下職員一同、強い使命感をもっ予科練平和記念館を運営してまいりますので、皆さんのご支援をよろしくお願い申し上げます。

4年間たいへんお世話になりました。ありがとうございました。

おかげさまで開館15周年

1月 30th, 2025

  

開館当時の予科練平和記念館(2010.2.25撮影) 溶融亜鉛メッキの外壁が銀色に輝いていました。

 

現在の予科練平和記念館 15年の経過とともに独特の風合いを醸し出しています。

 

予科練平和記念館は2月2日開館15周年を迎えます。

当館は2010年2月2日に開館し、この間に70万人を超える多くの皆様にご来館いただき、予科練や戦時の歴史をお伝えすることができました。これもひとえに皆様のご支援の賜物と感謝申し上げます。

2月2日は開館を記念して無料でご観覧いただけます。

今年は戦後80年の節目の年でもあります。
この機会にご来館いただき、改めて戦争と平和について考えていただけましたら幸いです。

これからも、予科練や戦時の歴史を風化させぬよう職員一同頑張ってまいります。

 

ここで開館15周年関連イベントについてご案内いたします。

1予科練平和記念館開館15周年記念講演会「予科練と出会い、研究し、伝える」
●日時 2025年2月2日(日) 14:00~15:30(13:45開場)
●会場 予科練平和記念館20世紀ホール
●定員 約80名(80名超えた場合でも補助席を用意します)
●講師 清水 亮(しみず りょう)氏 慶應義塾大学専任講師
●講師プロフィール
1991年東京都生まれ。東京大学の学生だった2013年に元予科練習生と出会い卒業論文を書く。2020年社会学博士号取得。主な著作に『「予科練」戦友会の社会学:戦争の記憶のかたち』(新曜社、2022年、日本社会学会奨励賞受賞)『「軍都」を生きる:霞ヶ浦の生活史1919-1968』(岩波書店、2023年)がある。阿見町史編纂専門員。
●その他
開館15周年記念事業として、今後より企画展や講演会などが行い
やすくなるよう館内の20世紀ホールを改修したため、こけら落とし講演も兼ねています。

2阿見町民対象無料期間
●日時 2025年2月4日(火)~3月2日(日)
●利用方法 予科練平和記念館エントランスホール備え付けの用紙に指名、連絡先を記入のうえチケット窓口に提出

3予科練平和記念館開館15周年記念特別展「ペンを剣にかえて‐海軍予備学生の軌跡」
●会期 2025年3月15日(土)~6月15日(日)
●会場 予科練平和記念館20世紀ホール
●観覧料 大人700(560)円 小中高生400(320)円 ※常設展観覧料含む ()内は20名以上の団体料金 
●内容
予科練教育のメッカと呼ばれた「土浦海軍航空隊」(現陸上自衛隊土浦駐屯地武器学校: 阿見町青宿)は、当時の大学等から旧日本海軍へ入隊した「予備学生」の基礎訓練の中心地でもありました。予備学生は短期間の訓練を経て士官として部下を率い、若くして戦死したり特攻作戦で命を落とされたりした方も大勢いますが、その歴史はあまり知られていません。戦後80年を迎える今、改めて学究の徒から軍人となった「予備学生」の存在を知っていいただきたいという思いで企画しました。
●みどころ
①写真家 真継不二夫(まつぎ ふじお)が残した予備学生写真 30枚(日本カメラ博物館蔵)
予備学生の写真はあまり現存していないため、彼らの姿を伝える貴重な写真です。

②藤田暢明(ふじた のぶあき)少尉遺品(筑波海軍航空隊記念館蔵)
1943(昭和18)年の学徒出陣により第14期海軍飛行専修予備学生として入隊し、土浦海軍航空隊を経て筑波海軍航空隊から特攻出撃した方の手紙、許嫁に宛てた遺書等を展示します。絹のマフラーに墨書された全長2メートルを超える遺書は圧巻です。

 

皆様のご来館をお待ちしております。

 

2025年2月開館15周年を迎えます

1月 4th, 2025

新年明けましておめでとうございます。

新しい年を迎え、皆様方には穏やかな正月をお過ごしのこととお慶び申し上げます。

阿見町予科練平和記念館は、本日4日から通常通り開館しております。

さて、2025年は戦後80年の節目の年になります。
そして、予科練平和記念館も開館15周年の節目の年を迎えます。当館は2010年2月に開館し、この間多くの皆様にご来館をいただき、昨年8月には70万人目の来館者をお迎えすることができました。これもひとえに関係各位のご支援、ご協力の賜物と心より感謝申し上げます。

当館では、開館15周年を迎えるにあたり、今年前半を中心に記念イベントを企画しております。

開館記念日の2月2日(日)は無料開館、さら当日は若手社会学者のホープとしてご活躍中の先生による記念講演会、さらに、2月4日(火)から3月2日(日)まで阿見町民限定無料開館、3月15日(土)から6月15日(日)まで海軍予備学生にスポットをあてた特別展を予定しております。

詳細については、その都度、ホームページ、あみメール、LINE等でご案内させていただきます。

節目の年となる2025年に予科練平和記念館にご来館いただき、改めて戦争と平和、命の尊さについて考えていただけましたら幸いです。

皆様のご来館を職員一同お待ちしております。

予科練平和記念館周辺の桜見頃です

4月 10th, 2024

予科練平和記念館周辺の桜は8日に満開となりました。

当初は今年の桜の開花は早まるのではないかと言われていましたが、3月に入ってからの冷え込みで大幅に遅れてしまいました。昨年は、3月26日に満開を報告をさせていただきましたが、今年は昨年より13日遅い満開となりました。

昨日9日の暴風雨にも負けず見頃を迎えています。

ひらひらと舞う花びらは情緒があります。

今週末はさらさらと散る桜になりそうです。

また、現在当館では企画展「甲種第14期予科練の諸相」を5月26日(日)まで開催中です。

今回の企画展では、甲種第14期飛行予科練習生に焦点を当て、入隊から終戦まで紹介しています。常設展に出ていない資料を展示し、より予科練について興味を持ってもらう、知ってもらう展示を行っています。
また、長年当館にて語り部として活躍され、令和5年8月8日にご逝去された戸張礼記さん(元甲種第14期飛行予科練習生)についての展示も行っています。

 

お花見ついでに、予科練平和記念館にお立ち寄りください。

 

2024年 今年もよろしくお願いいたします

1月 4th, 2024

新年あけましておめでとうございます。

【ドジャー・ブルーの空と予科練平和記念館】

 

皆様におかれましては新春を清々しい気持ちでお迎えのこととお慶び申し上げます。

予科練平和記念館は、本日4日から通常通り開館しています。

さて、2022年2月に始まったロシアによるウクライナ軍事侵攻はいまだに続いており、さらにイスラエルとパレスチナの紛争が始まり、昨年は、平和の大切さ、命の尊さを考えさせられる1年でした。

そのような中、昨年12月8日から映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」が公開されています。当館でも撮影が行われており、映画をご覧になり来館されるお客様が増えています。これを機会に、特に、若い世代の皆さんに戦争と平和について考えていただければと思っています。

また、当館は、今年開館14年目を迎えます。この間、多くの方にご来館いただき、年内には、来館者の累計が70万人を超える見込みです。今後も企画展や講演会などイベントの充実を図り、多くの皆さんにご来館いただけるよう努めてまいります。

皆様にとりまして、健康で幸せな素晴しい年になることを心よりお祈り申し上げます。