シベリア抑留と予科練習生

6月 7th, 2023

皆様こんにちは。学芸員Yです。
だいぶ蒸し暑い日が多くなりましたね。
皆様はいかがお過ごしでしょうか。

お久しぶりの投稿になってしまいました。
こちらのページをご覧下さった皆様、ありがとうございます。
不定期ではありますが、Twitterなどでは発信しきれない情報を
ブログでもお伝えしていければと思いますので、これからもどうぞ宜しくお願いいたします。

本日は、元予科練習生の講演会のご案内です。
予科練生でありながらシベリア抑留もご経験なさったという、もう
ここでしか聞くことのできない大変大変貴重なお話をじかにお聞きいただける機会です。

今回お話ししてくださる篠原吉宗さんのご経歴を紹介しますと、
昭和4(1929)年6月6日生まれの94歳。
乙種第23期の予科練習生として昭和19(1944)年8月15日に土浦海軍航空隊に入隊し、同月熊本県にあった人吉海軍航空隊に派遣されました。
入隊した時は15歳。今で考えたらまだ中学生の少年ですね。
年があけて昭和20(1945)年2月に、現在の北朝鮮にあった元山(げんざん)海軍航空隊へ派遣されました。
もうこの頃は予科練生と言ってもパイロットになる訓練をすることは難しく、
飛行機の整備等にあたることも多くなっていました。
このとき元山海軍航空隊は特攻隊の基地になっていて、篠原さんは特攻隊員の方が
訓練をしているのを見ながら特攻機の整備をされていたそうです。
そして8月15日、終戦。
現地の人たちが赤旗を立てて隊のまわりを囲い、生きた心地がしなかったそうです。
8月23日、当時のソ連(現在のロシア)軍がきて捕虜になってしまいました。
ここから、篠原さんの3年3か月に及ぶ抑留生活が始まることになります。
抑留期間中の筆舌に尽くしがたい労苦、仲間の死、現地の女性との交流。
壮絶、としか表現することができない体験をなさった篠原さん。
この令和の時代に、お元気な篠原さんのお話をうかがうことができることに感謝しかありません。

今回の講演会では、主に篠原さんのシベリア抑留の経験についてお伺いする予定です。
講演会は会場の関係上定員を設けており、事前予約制となります。
予約は6月7日(水)からお電話にて承ります。
お席が埋まってしまう可能性もございますので、よろしければお早目にご連絡いただけましたらと思います。
皆様のご予約をお待ちしております。

 

『元予科練生が体験したシベリア抑留~3年3ヶ月の記憶~』
開催日時 令和5年6月24日(土)13:30~15:00
開催場所 予科練平和記念館情報ラウンジ
定員   50名
事前予約制 6月7日(水)スタート 開館時間内にお電話で予約を承ります。