貴重な戦争遺跡

12月 2nd, 2016

早いもので師走になりました。寒さもいよいよ厳しくなってきたようです。

 

阿見町は大正時代に霞ヶ浦海軍航空隊が設置され、その後昭和になって予科練教育を行った土浦海軍航空隊も置かれて、海軍の町として発展してきた歴史があります。

このため町内には戦時中に使用された建物や防空壕などが数多く残されていました。これは町の歴史を伝える貴重な戦争遺跡です。しかし年月の経過とともに次第に姿を消しつつあります。

文化財に関する指定基準が第二次世界大戦終結まで拡大されて、戦争遺跡が加えられという経緯があります。重要な遺跡や記念物を国や市町村が指定すると史跡となり、保護の対象となります。

阿見町は現在のところ4カ所の戦争遺跡を町指定文化財としていますが、他にも貴重な戦争遺跡があります。多くが民有地にあるなど難しい問題もありますが、残されている貴重な戦争遺跡を指定文化財として保護、保存しなければならないと考えています。

 

12月に予科練平和記念館が行うイベントなどをご紹介します。皆様ご家族でご来館ください。

まず、6日(火)から当館収蔵資料展「旗と手紙」が始まります。

10日(土)は午前11時から「おはなしとむかしあそびの会」を開催します。絵本の読み聞かせ、むかしのあそびを親子で楽しんでください。

22日(木)午後5時30分から、「クリスマス音楽鑑賞会」を開催します。土浦第三高等学校吹奏楽部の演奏によるクリスマスソングや軍歌などをお楽しみください。

天皇誕生日の23日(金)は無料開館日となります。この機会に予科練や霞ヶ浦海軍航空隊、土浦海軍航空隊などについて知識を深めていただければ幸いです。

 

最後になりますが、今年も当館に対しご支援・ご協力いただきまして、誠にありがとうございました。