「迎春」

1月 5th, 2011

明けましておめでとうございます。
昨年は、たいへんお世話になり、誠にありがとうございました。
皆様におかれましては、お健やかに新春をお迎えのことと思います。
ここ予科練平和記念館は、1月4日から通常とおり開館していますが、
まだ松の内ということもあり、お客様は少なめで、
平成23年の新春を、穏やかに迎えています。

今年は、私が予科練平和記念館に勤務してから、初めて向かえるお正月となりました。
我家の毎年の恒例行事となっている、自宅からほど近い霞ヶ浦での初日の出参拝も、
何か違った趣を感じました。
今年は、特に穏やかな朝で、日の出と共に湖面が輝き、とてもすばらしい光景でした。
60年余り前、この霞ヶ浦の湖畔で、
自ら求めて厳しい訓練を受けた予科練生たちも、同じ初日の出に望み、
国難をしのぐ強い気持ちで、新年を迎えたのだろうと、
想像しながら眺めていると、初日を浴びて輝いている少年たちの姿が、
浮かんできそうな、そんな初日の出となりました。

私は、昨年の功徳に感謝し、
また新たな気持ちで、新年を迎えられた平和な社会に感謝し、幸せを感じています。
平和なお正月を迎えるという事実が、永久に継続されることを切に願って止みません。
そして今年も、「予科練と呼ばれた昭和の少年たち」の気持ちを、
少しでも多くの人に伝えられればと思っています。
今年は、収蔵品展や特別展を充実させて参りたいと考えておりますので、
是非一度ご来館頂きますよう、スタッフ一同、心よりお待ちしております。

今年一年が皆様にとって幸多き年となりますようお祈り申し上げて、
新年の挨拶とさせていただきます。

平成23年1月5日
館 長 糸 賀 富士夫