おさんぽしました

7月 25th, 2011

みなさんこんにちは。

ここ2~3日とても涼しくて快適でしたが、また暑くなりましたね。

急激な気温の変化に体調を崩していませんか?

 

・・・と書きながらマスクマンになっている学芸員Wです。

頭がぼんやりとして、文章がうまくまとまりません。

夏の風邪はなかなか治りませんね・・・。

土用の丑の日にウナギを食べ忘れたせいでしょうか・・・。

みなさんもどうぞお気をつけくださいね。

ぼんやりしている私を見かねてか、解説員Hさんが心配して栄養ドリンクをくださいました。

父のような年齢のHさんには、いつもいつもご心配をおかけしてしまい、

また助けていただいています。

Hさん、ありがとうございます。

 

 

さて、今日から28日(木)からスタートする特別展

「土門拳のまなざしー戦中・戦後と“幻”の写真」展の準備に入りました。

 

 

 

職人さんたちが手際よく作業をなさっていて、みるみるうちに壁が立ち上がり、

特別展の会場ができてきました。

まだ木肌が見える壁ですが、ここにクロスを貼っていきます。

準備段階ってわくわくしますね。

どのような会場になるのか、とても楽しみです。

 

 

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今月16日(土)には、読み聞かせ「おはなしおさんぽの会」がありました。

今年はじめて立ち上げた企画でしたが、

午前、午後あわせて48名のお父さんお母さんとかわいいお子さんたちが参加してくれました。

すてきなお母さんたちもそうですが、イクメンの若いお父さんたちが来て下さって、

「いやー、偉いなー!」と館長がしきりに誉めておりました。

普段は年配のお客様が多い予科練平和記念館ですが、

お子さんたちの元気の良い声が聞こえて、スタッフもついつい笑顔になります。

 

 

この日に読んだのは、

お友達に届けるために、頭のかごにいっぱいにおいしい果物を入れたハンダと

サバンナの動物たちのお話『ハンダのびっくりプレゼント』。

 

今から66年前の8月6日。

広島に落とされた一発の爆弾の下で亡くなった小さな女の子のお話『まちんと』。

 

それから、小さい子たちが一緒に参加できるかみしばい『おいしいとびらをとんとんとん』。

午前の回では、学芸員Aさんが、小さな娘さんを片手に抱えて読んでくれました。

最後は夏にぴったり。大きなスイカを見つけた小さなアリたちのお話『ありとすいか』でした。

 

解説員Mさんは、とってもやさしい声で

みんなに語りかけるように読んでくれました。

 

どのお話も、小さなこどもさんたちは興味を持って聞いてくれたようです。

特に『ありとすいか』は大型絵本で、ページを広げると1メートル弱ぐらいになる

大きな絵本でしたので、みんな本を指で差しながら、次の展開にわくわくしながら、

本当に楽しそうに聞いてくれました。

また、ちょっとむずかしいかな・・・?とMさんと話していた原爆を扱った絵本『まちんと』ですが、

いわさきちひろさんの絵の力なのか、松谷みよ子さんの短くも力強い言葉の力なのか、

Mさんの想いが通じたのか、

お子さんたちはじっと絵本を見つめて聞いてくれました。

 

 

その姿を見ながら、以前Mさんがおっしゃった言葉を思い出しました。

 

子どもたちがのんびり絵本を読めるということは、平和だからできることだと思います。

 

 

今回の地震で大きな被害を受け、いまだ生活を取り戻すことが難しいこどもたちや、

世界中のこどもたちが、どこにいても、自分の好きな絵本を読めるようになれるよう、

今自分ができることをやらなければと思います。

おはなしおさんぽの会を続けることもその一つ。

これからも、お子さんたちにすてきな絵本をたくさん伝えていきたいと思います。

 

 

最後まで聞いてくださったお子さんたちには、折り紙で作ったありがとうメダルを

プレゼントしました。

北海道に嫁いだMさんの娘さんが手作りしてくださったものです。

メダルの真ん中には、模造紙で作られたかわいい動物たちの顔がついています。

みんな大喜びで首にかけてくれました。

 

 

一生懸命本を選んで、練習してくださったMさん、ありがとうございました。

次も頑張りましょうね!

 

 

外のハス田では白いハスの花が風に揺れています。

霞ヶ浦湖畔に美しい夏がやってきました。