七つボタンの制服

7月 6th, 2018

梅雨明けして晴天になった1日(日)に、当館敷地内で『まい・あみマルシェ』が開催されました。

町内で採れたスイカ・メロン、トウモロコシの販売やミニトレイン、めだかすくいなど楽しいイベントに大勢の人が集いました。

予科練生と言えば七つボタンの制服で知られています。

予科練生の制服は、当初は一般の海軍兵と同じ水兵服、いわゆるジョンベラでした。

しかし、海軍の処遇に対して不満を持った予科練生が、出身校に「実態が違う、後輩を予科練に送らぬように」といった内容の手紙を送ろうと計画したことがあり、事態を重視した海軍当局が予科練生に要望書を提出させ、その中で希望が多かった七つボタンの制服を認めることにしました。

昭和17(1942)年11月に海軍服制改正が行われ、水兵服から七つボタンの制服に変わりました。制服は桜と錨の模様を打ち出した7つの金ボタンで、襟は黒地に金色の桜と翼の刺繍のマークが付けられ、つばつきの帽子には正面に錨を楕円で囲んだ真鍮製の帽章が付いていました。上着は短い詰襟で、ズボンはベルトではなくズボン吊りを用いました。

七つボタンは世界の七大洋を著したのもので、海を越えて大空を駆け巡る、大いなる期待が込められています。

昭和18年に予科練をテーマにした映画『決戦の大空へ』が、主題歌『若鷲の歌』とともに大ヒットしましたが、『若鷲の歌』では「若い血潮の予科練の七つボタンは桜に錨・・・」と歌われたことから、七つボタンの制服は予科練の代名詞となり、広く知られるようになりました。海軍の要人を育てる海軍兵学校の旧制服に似たスタイルは、当時の少年たちの心をつかみ、予科練に憧れ志願した少年も多かったそうです。

記念館の展示施設は、空を目指した当時の少年たちのあこがれであった「七つボタン」をモチーフに、「入隊」から「特攻」までの七つのテーマによるストーリーが設定され、施設全体が構成されています。

 

21日(土)に「なつやすみミニイベント予科練こども会」を開催します。

「予科練子ども会」は、夏休みに入った小学生や小学校入学前の児童を対象にしたイベントです。お子さんが楽しめるイベントをたくさん用意しますので、お父さんやお母さんと一緒に遊びに来てください。

また、この日には「おもちゃの病院」も開催します。壊れた「おもちゃ」をご持参いただければ、「おもちゃドクター」が修理します。

 

風を感じながら霞ヶ浦周辺をサイクリングするのに良い季節となりました。

「つくば霞ヶ浦りんりんロード」は、霞ヶ浦を周回し筑波山を通過して岩瀬駅までの約180kmのサイクリングロードですが、この区間でレンタサイクルを利用できます。

区間内には10カ所のレンタサイクル施設があり、7月から予科練平和記念館でもレンタサイクル貸出を始めましたので、ご利用ください。

ご予約については、予科練平和記念館または株式会社ラクスマリーナ サイクリングプロジェクト・サポートディスク 電話 029-822-2437 へお問い合わせください。