スタンプマシーン

6月 27th, 2010

みなさんこんにちは。

どんより空の日曜日、いかがお過ごしでしょうか。

今日の阿見町は、梅雨真っ只中という感じの湿気を含んだ重い空気の箱を

すっぽりとかぶってしまったような感じです(>_<)


予科練平和記念館の窓から見えるのも灰色の空。

お昼過ぎにはしとしと雨が降り出しました。



こんな光の日は、不思議とアジサイが美しく目立ちます。

どこか奥ゆかしさを感じるアジサイは、日本原産の植物なのだそうです。

茨城県内にも、桜川市の雨引観音や石岡市の県立フラワーパーク、水戸市の保和苑など、

アジサイの名所がたくさんありますね。

じめじめした湿気と暑さと雨でぐったりすることが多いこの時期ですが、

あの不思議で美しい色合いの花(?)があるだけで、梅雨を楽しもうという気持ちになってきます。


予科練平和記念館内にも、ご来館のお客様に楽しんでいただけるようニューアイテムがデビューしました!

さて皆さん、頭の中でドラえもんがにこにこしながらおなかのポケットに手を入れたところを思い浮かべてください。

声は今のドラえもんでも昔のドラえもんでもOKです。

効果音~♪ ハイ!



「スタンプマシーン!!」





これです。

なんとなく、ドラえもんの世界にある不思議な工場で休みなく動いていそうに見えませんか?

黒い台の部分に紙を置いてレバーを手前に引くだけで、

手を汚すことなく、お子様でもきれいに記念スタンプを押すことができます。

スタンプには、予科練平和記念館と、予科練生たちが乗っていた練習機“赤トンボ”がデザインされています。



最後の展示室を出たところに置いてありますので、ご来館の際には

ぜひ押してみてくださいね。

ちなみに、館のリーフレットに押すとなかなかインクが乾かないようですので

お気をつけください。

館内売店には、スタンプ帳もご用意しています。


後悔先に

6月 19th, 2010

みなさんこんにちは。

今日は梅雨時期には嬉しい晴れ間が見えた日でした。

梅雨時期特有の湿気がありましたが、お洗濯物を干すには逃せないチャンスです。


最近、目に映る風景のところどころで、アジサイが静かに存在感を増してきましたね。

梅雨がきたんだなぁと実感します。


なぜか昨日から、ときどき頭をかすめる一曲がありました。

“What a Wonderful World”  ルイ・アームストロングの名曲です。

「この素晴らしき世界」と邦訳されるこの曲は、映画やCMにもたびたび使われていて、

きっと誰もが、意識せずとも一度は耳にしているだろうと思います。


休み明けで出勤した今朝、いつものように記念館のわきを通ると、いつもあいさつをしていた

彼女がいませんでした。


先日のブログでご紹介した、芝生の中に生えていたもみじです。

びっくりしてまわりを見ると、他の草も見当たりません。

芝生だけがきれいにそろって生えています。


もしかしたら、とは思っていましたが、こんなに突然除草作業があるとは

意識が及ばず、知っていれば囲いをつくることも、移植することもできたと思うと、

自分のどんくささにとても悲しくなったのでした。


そんな私の頭の中に、BGMのように“What a Wonderful World”が流れていました。


こんなに後悔するくらいなら、もしかしたらと思った時点でそうしておけばよかったのです。

ぼんやりしていた自分が招いた結果でした。

「後悔先にたたず」ということわざどおりです。


What a Wonderful World・・・

ベトナム戦争を描いた映画「グッドモーニング・ベトナム」で使われたこの曲は、

絶望の夜が明けて見上げた朝の光のような、そんな感じがします。

この世から悲しいことも絶望もなくならないけれど、当たり前の様に夜は明けて

日常が続いていく。

その力強さ。


またいつか違うもみじがここで芽吹いてくれるかもしれないと、

自分勝手な希望を持った自分に、やっぱり少しへこんでしまったのでした。


小さな新参者

6月 12th, 2010

みなさんこんにちは(^_^)

今日も気温がぐんぐん上がって蒸し暑かった阿見町です。

館内には涼みにいらっしゃったお客様の姿も見られました。

館の周りの芝生の色も濃くなってきています。


そんな芝生の中で、先日気付いた紅一点。



小さいもみじが芽を出していました。



どこからやってきたのか、いつのまに出たのか。

気が付けば当たり前のようにいたもみじ。

両手をいっぱい広げて、全身で日の光を受け止めているように見えます。

成木になったもみじはよく目にしますが、こんな赤ちゃんはなかなか

見ないので、毎朝近くを通るたび気になります。

この大きさから成木になるまでにどのぐらいかかるのかな、と思ったり、

他の草と一緒に抜かれてしまわないかな・・・と、心配したり、

まわりの白いのはもしかして何かの薬・・・?と不安になったり。


彼女の住所は、予科練平和記念館左曲る銀色壁二枚目向かいです。(京都風)

皆さんもご来館の折には、あたたかく見守ってあげてくださいね。



 そういえば、日本人は世界でもトップクラスの「小さいもの大好き」人種だそうです。

盆栽とかおひなさまのような伝統的なものから、かわいらしい和雑貨や小物、

おもちゃ、駄菓子など。

私たちの身の回りには、小さくてかわいいものが当たり前のようにたくさんありますよね。

そこが外国の方にとって、不思議で魅力的に映るようです。

ここ何年か「COOL! JAPAN」として注目されている日本の文化。

自国の文化に興味を持っていただけるのって、とっても嬉しいなと思います。



 さて、当館内の売店にも小さい新参者がお目見えしました。

予科練の街クッキー6枚入り 600円です。



これまであった12枚入りのハーフサイズで、ちょっとしたお土産や

おやつにもよさそうです。

お客様からも評判のいいクッキーの味はそのままに

お手ごろ価格でお求めいただけます。



果たしてこの小さな新参者は時流に乗って「COOL! お土産」となれるでしょうか?!

彼の登場は当館お土産界の勢力地図を塗り替えるのか?!

次回の売店売り上げランキングにご期待ください。


65年目の日

6月 10th, 2010

みなさんこんにちは。

今日は全国的に晴れて気温が高かったようですが、

予科練平和記念館の上空にも真っ青な空が広がっていました。



記念館も青空色になっています。

外壁が鉄板なので、その日の空と同じ色になるのです。


今日は、阿見町にとって忘れられない日です。

65年前の今日、予科練の訓練をしていた

土浦海軍航空隊(今の陸上自衛隊土浦駐屯地武器学校)を目標に

米軍の大規模な空襲があったからです。


1945(昭和20)年の今日も、少し蒸し暑い一日だったと聞いています。

午前8時から4回にわたってB-29が飛来し、

落とされた250キロ爆弾が、爆発や飛び散った鉄の破片によってたくさんの命を奪い、

木造の建物に燃え広がった炎が被害をさらに大きくしました。


亡くなったのは予科練生ばかりではありませんでした。

日曜日だったこの日、わが子との面会を楽しみに隊門前で待っていた練習生の家族や、

隊周辺の一般住民も巻き込まれます。

家を失ったり、家族を亡くしてしまった人が少なくありませんでした。


以前この空襲を経験されたお客様がぽつんと

「地獄のようだったよ」

とおっしゃっていたことを思い出します。


今日はこの空襲で亡くなった方の慰霊碑がある法泉寺(土浦市大岩田)で

慰霊祭がありましたので、

参列された元予科練の皆さんがご来館くださり、思い出話に花を咲かせていらっしゃる

ようでした。


当館のあるあたりも、空襲によって凄まじい様相を呈していたと思われます。

現在ののどかな風景から想像することは難しいのですが、しかしその地層は確実に、

今見えている景色の下にあるのだと思います。



裏手のハス田からは、新しい葉っぱが水面からにゅっと

顔を出していました。



近くにはシロツメクサの花がかわいらしく咲いています。



記念館が映し出す空が、いつまでも穏やかなものであってほしいと思いながら

自分の机に戻りました。



目指せ全国!

6月 8th, 2010

みなさんこんにちは(^^)

休館日明けでうすぐもりの予科練平和記念館には、

少し湿気を含んだ空気がふんわり広がっていました。

どことなく、梅雨の訪れを感じる一日です。


今日は、朝一番につくば市にある竹園高校演劇部の生徒さんが

お見えになりました。

今、予科練をテーマにした劇を製作中とのこと。

先生がくださった台本には、(仮題)と書かれていました。


内容をお伝えすることができませんが、当館での老婆と女子高生グループとの出会いが、

過去と現在をつなぐ鍵になります。


生徒さんたちは、元予科練生だった戸張さんの案内で、熱心に展示を見て回ります。

実に3時間もかけて、ゆっくりと見てくださいました。

最後の展示室「特攻」では、皆さんいろんなことを思ってくださったようです。

戦争のあった時代、自分たちと同じ年頃の少年たちがどう生きていたのか。

そして今の自分はどう生きているのか。


皆さんがここで感じたたくさんのこと、考えたたくさんのことが、

役者としての皆さんの声となり動きとなって、

水面に落ちたしずくが波紋を起こすように、

たくさんの人の心を動かす劇ができあがるのではないかと思います。


演劇の全国大会にも出場したい!というお話もうかがいました。

皆さんならやれると思います。

頑張れ竹園高校演劇部!

予科練生も一緒に応援してくれているかも?しれません。