海の日

7月 2nd, 2016

ご紹介が遅くなりましたが、4月から新たな歴史調査委員に大橋良一さんが就任いたしました。大橋さんは陸上自衛隊に勤務され、長い間武器学校教育部戦史戦術教官を務められました。すでに3月に「硫黄島戦史~陸軍大将栗林忠道の統率」という演題で、ご自身の研究成果を講演していただいております。どうぞよろしくお願い致します。

 

梅雨の真っ盛りですが、梅雨が明けますと、いよいよ夏本番になります。

7月18日は海の日です。国民の祝日に関する法律では、「海の日 七月の第三月曜日 海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う。」と定めています。

18日は月曜日ですが祝日ですので、当館は開館いたします。

 

予科練生は海軍志願兵でしたので、水泳や短艇(カッター)、水上機など海で行う訓練がありました。

水泳の訓練では最初に検定が行われました。全く泳げない者は赤帽で、泳げる者は白帽となり泳力により4段階に分けられ、それぞれ訓練が行われました。水泳は早く泳ぐことよりも長く泳げることが優先され、しかも荒波の中を泳ぎ切ることが大切でした。

横須賀海軍航空隊では海に天然プールがつくられ、水泳の訓練が行われました。(天然プールは突堤と練兵場の岸壁の間につくられた。)

土浦海軍航空隊に移ると、隊内に50メートルプールが設備されました。プールだけではなく、霞ヶ浦で遠泳訓練も行われたそうです。

 館長日記

ほかには短艇(カッター)の訓練がありました。カッターは12人で櫓を漕いで進みます。

しばしば班対抗の競漕が行われました。元予科練生のインタビューで、「予科練の訓練で辛かったことは、カッターを漕ぐこと」と話していた方がいます。カッター訓練は、体力の限界まで行う厳しいものだったことが分ります。

 

今月は23日10時から「予科練子ども会」を開催します。親子で楽しめるゲームなど盛りだくさんですので、お気軽に参加ください。

また、31日午後2時から元予科練生戸張礼記氏による講演会「歌語り~知られざる予科練」を開催します。講演会は入場無料で、事前の予約も必要ありません。皆様のご来館をお待ちしております。