予科練生の一日

9月 5th, 2018

7月から猛暑が続きましたが、やっと凌ぎやすくなってきました。

先月は終戦の日に無料開館を行い、また小中学生向けのイベントを開催しました。さらに21日から31日まで、映画『私の父もそこにいた』を上映しました。たくさんの皆様にご来館いただき、ありがとうございました。

今月は8日(土)に、講演会『五体を砕きて悠久の大義に殉ず』を開催します。廣嶋文武氏(甲飛予科練生 廣嶋忠夫さんの弟)に講演していただきます。

19日(水)から第2回収蔵資料展が始まります。展示テーマについては近日中にお知らせいたします。

 

予科練生は入隊すると訓練の日々が続きます。予科練生の一日をご紹介します。

まず起床は4月から9月までの夏期には午前5時に、10月から3月までの冬期には午前6時でした。夏は午前5時、冬は午前6時になると起床ラッパの音が流れ、当直練習生が「総員起こーし」と号令を発します。一斉に飛び起き吊床(ハンモック)をたたんで吊床置き場に納め、洗面所に走り顔を洗い、分隊毎に整列して駆け足で練兵場へ向かい朝礼が始まります。朝礼は、宮城遥拝し聖訓五カ条を唱え、御製の奉唱、海軍体操の順に行われました。朝礼が終わると兵舎全体の清掃を行い、その後に朝食でした。また課業(授業)が始まるまで約30分間には温習(予習)の時間がありました。

課業は夏期には午前8時から、冬期には午前9時から始まり、昼食をはさんで午後3時くらいまで続きました。課業の内容は、国語・数学・英語・物理・化学などの普通学や、通信術や航空術、航海術などの軍事学、軍人道徳を涵養するための修身などでした。課業の後は午後3時頃から別科と呼ばれた体育(柔剣道・水泳・体操など)が行われました。

夏は午後4時30分(冬は午後4時15分)に夕食で、夕食後から温習までの間は自由時間となり、風呂に入り、洗濯を行い、故郷の家族へ手紙を書いたりして、また酒保で飲食ができました。

午後7時から温習の時間となり、温習の最後に週番練習生が海軍五省を奉唱しました。温習が終了して清掃を行い、午後9時に就寝しました。

1日のスケジュールは起床時から就寝まで、きっちりと組まれていて、場所を移動するにはすべて駆け足でした。

日曜日は訓練が休みでしたが、朝に温習があり、これが終わると夕方の4時まで自由時間になりましたので、外出することができました。