祝!25万人

3月 27th, 2014

みなさま、いかがおすごしでしょうか。

 

本日3月27日、予科練平和記念館では、来館者数25万人を突破いたしました!

小雨の降る少し肌寒い陽気となってしまったなか、

お迎えした記念すべき25万人目のお客様。

IMG_4503

埼玉県 越谷市からお越しいただいた片野 凌さん。

片野さんは大学生で、今春から4年生に。

今日は、卒業論文のための勉強に当館へお越しいただいたそうです。

IMG_4496

記念のくすだまを割っていただいた後、25万人の認定証と、

ささやかながら当館で用意した記念品をお贈りしました。

IMG_4498-1

このあと、館内をじっくりと時間をかけてご覧になっていました。

片野さんの研究に、少しでもお役にたてればうれしいです。

 

 

予科練平和記念館は今年2月2日に開館四周年を迎えました。

有難いことに毎年たくさんのお客様にお越しいただき、

25万人というおおきな節目の数を迎えることができております。

お越しいただいているお客様、ご支援をいただいている方々への感謝の気持ちを忘れずに、

これからも、展示、運営をしていきたいと思います。

最近

3月 25th, 2014

みなさまいかがおすごしでしょうか。

先週には、春一番が吹きまして、暖かな陽気を運んできてくれました。

気温は上がってきているのですが、当館の周りには風を遮るものが少ないので、相変わらず風は強いです。

風さえなければ過ごしやすい春先、館内ラウンジにある大きな窓から降り注ぐ穏やかな陽光が気持ちいい今日この頃です。

 

最近は、阿見町の商工観光課主導で実施されている、移動販売車が当館に来ています。

IMG_4486

当館の入口左側が定位置です。

IMG_4488

ヤーコンを使用したコーヒーや、湯苺を使用したスウィーツなどを販売しています。

町内のイベントなどへ出店したりもしますが、基本的には当館入口横にて販売をおこなっております。

土日も出店していますので、お隣の公園に遊びに来た方もご利用いただけます。

コーヒーは館内の無料ラウンジでお飲みいただけますし、お土産においしいスウィーツはいかがでしょうか。

 

 

さて、そんな予科練平和記念館ですが、現在、企画展「予科練生たちの日常~少年の素顔~」を実施しております。

連日厳しい訓練に明け暮れていた予科練生たちの、日々の姿を残した写真や、実際に使われていた品などを展示しています。

 

そんな展示品のなかで、今回お話するのは、予科練の制服についてです。

予科練の制服と聞いて、まず思い浮かぶのが「七つボタン」と呼ばれていた詰襟の制服です。

428(6)

この制服は予科練というイメージの大きな部分を占めていました。

そんな「七つボタン」ですが、じつは予科練の存在していた昭和5年から昭和20年までの15年間のうち、たったの3年間しか使用されていません。

昭和17年に服制が改正され「七つボタン」になるまでの12年間、予科練生たちは全く別の制服を着用していました。

木村孝正さん

海軍の伝統的な制服、水兵服です。いまでもセーラー服という名前で有名ですね。

女子中学生などが制服として着用している姿が良く見受けられます。

もちろん予科練生はみんな男性なのでスカートは穿いていませんよ、上着と同系色のズボンを着用していました。

 

当時は通称ジョンベラとも呼ばれていたこの水兵服。

通称の語源は、イギリス人を意味する「John Bull(ジョンブル)」という単語だと言われています。

今回の展示では、このジョンベラ姿の予科練生たちの写真も展示されています。

 

休日の外出時にクラブで寛ぐ彼らの姿を見ると、表情から歳相応の幼さを見て取ることができます。

軍人としての顔ではない、その人その人の普段の姿が感じ取れます。

 

 

すっかり気温も上がり、過ごしやすい日々が戻ってきました。

お休みの日に散歩がてら、移動販売車の売店をのぞいてみたり

無料で入れる館内ラウンジでのんびり読書をしに来ていただけるのを

予科練平和記念館スタッフ一同お待ちしております。

予科練の暖房

3月 16th, 2014

おはようございます。こんにちは。もしくは、こんばんは。

先日、予科練平和記念館の入場者数が24万人を超えました。

これは予科練制度15年間の入隊者数24万人と、ほぼ一緒の数字です。

また、平成26年2月2日(日)には、当予科練平和記念館は4周年を迎えました。

単純に比べられるものでもありませんが、入場者数が入隊者数を追い抜くことができましたので、次は15周年、20周年と時間の方でも制度を追い抜きたいと思います。

これらもすべて皆様のおかげです。

ありがとうございました。これからも、宜しくお願いいたします。

 

 

今回は、予科練の暖房の話です。

先月は記録的な雪も降り、まだまだ寒い日が続きます。

天気予報では、そろそろ暖かくなるそうですが、最近の異常気象ぶりをみていると油断はできません。

3月とは言え寒さが残る中、皆様のお宅では冬の暖房器具は何をお使いでしょうか。

エアコン、ストーブ、炬燵(こたつ)に電気カーペット。

冬の就寝時には湯たんぽが手放せないなんて方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、予科練の暖房器具はそのどれでもありません。

当時の戦艦や軍艦と同様に機関部から出たスチームを利用して暖を取っていたようです。

写真 

上の写真は予科練生が就寝時の兵舎巡検の様子を写したものなのですが、写真の右側。

柱の所に金属製の管があるのが御覧いただけると思います。

これが暖房器具です。

阿見町歴史調査委員の方にお聞きすると、当時土浦海軍航空隊では敷地内に機関室があり、その機関(エンジン)で熱を作り、蒸気を出していました。

部隊の敷地内には、いたるところに機関室につながるパイプが張り巡らされており、その蒸気の熱で部屋を暖めていた訳です。

他にも、この蒸気は炊事やお風呂を沸かすなど色いろな用途に使われたそうです。

実際、熱を効率的に使うためか炊事場は機関室に隣接して建てられています。

言うなれば土浦海軍航空隊は蒸気暖房だったわけですね。お風呂は、スチームバスと言ったところでしょうか。

ちなみに機関を動かす燃料はガソリンではなく炭です。それも石炭ではなく、安価な「粉炭(ふんたん)」だったそうです。

暖房ひとつとっても、なんだか新鮮な驚きがあるものです。

 

 

 平成26年3月4日(火)から第七回テーマ展『予科練生たちの日常 ~少年の素顔~』が開催されております。

 今回の展示では、七つ釦(ボタン)の制服以前の水兵服や予科練の入試問題、教科書などにより、常設展の展示から予科練生たちの日常へ一歩踏み込んだものになっております。

IMG_4397

予科練生が実際使用した教科書を元に作製した冊子もありますので、予科練生の勉学を手に取って確認していただくのはいかがでしょうか。

IMG_4396