予科練平和記念館5年間の歩み

10月 29th, 2015

 

平成 8年

 

町の地域振興や地域発展を図る観点から、町の歴史的な戦史の記録を後世に伝承するための資料館を含めた公園整備を進める方向で検討に入る。

平成10年

 

霞ヶ浦湖岸公園構想を策定

霞ヶ浦のもつ自然環境を保全し、町の戦史の記録を後世に伝承するための施設を含めた、魅力ある水辺の環境を創造するため、霞ヶ浦湖岸約40haの公園整備構想を策定

平成11年

 

「予科練歴史遺産保存委員会」設立

平成14年

3月

「阿見と予科練」発刊

平成14年

 

公園整備用地買収着手

平成15年

 

霞ヶ浦平和記念公園(4.2ha)基本計画の策定

平成17年

 

阿見町(仮称)平和記念館の展示・建築基本設計を策定

平成18年

 

記念館の名称を「予科練平和記念館」に決定。

映像記録撮影業務(当時を知る人の証言等についての記録撮影16名)H21までに24組28人から記録

 

8月

第1回予科練特別展開催

平成19年

 

予科練平和記念館実施設計を策定

 

8月

第2回予科練特別展開催

 

11月~

記念館整備を進めるに当り、予科練平和記念館整備管理基金を設置し、広く記念館整備や開館後の事業等に役立てていくための寄附金募集を始める

平成20年

 

予科練平和記念館建築・展示工事(20・21年度事業)

 

8月

第3回予科練特別展開催

平成21年

9月

「予科練ものがたり」発刊

平成22年

2月

「続・阿見と予科練」発刊

 

2月2日

開 館

 

平成22年

2月

第1回所蔵資料展「艦船・飛行機模型、絵画展」(2/2~9/13)

 

 

8月7日

第1回元予科練生の体験を聞く会 戸張礼記氏(甲飛14期)

 

 

8月22日

第2回元予科練生の体験を聞く会 仲川武男氏(乙飛20期)

 

 

9月

第2回所蔵資料展「戦後の予科練」(9/14~H23.2/27)

 

 

10月3日

映画会「決戦の大空へ」 於かすみ公民館

 

 

10月3日

演劇鑑賞会「白雲とどまりて」 県立竹園高等学校演劇部

 

 

10月23日

11月20日

レコード鑑賞会

  〃

 

平成23年

4月

第3回所蔵資料展「予科練生の資料館-銀田コレクション」

(4/26~6/12)

 

 

5月~

定期展示解説始まる 毎週土・日曜日14:00~15:00

 

 

6月

入館者10万人達成

 

 

7月

第1回特別展「土門拳のまなざし-戦中・戦後と“幻”の写真」(7/28~10/30)

 

 

7月16日

第1回おはなしさんぽの会

 

 

7月17日

元予科練生のお話し会 第1回「激闘 予科練」橋原政雄氏 

 

 

7月24日

阿見の歴史講演会 第1回「阿見大空襲の悲劇」赤堀好夫氏

 

 

8月7日

予科練記念館学習会~戦史を巡る~

 

 

10月22日

第1回レコード鑑賞会

 

 

11月

第4回所蔵資料展「重キ務メヲナシオヘテ-除隊記念品」

(11/29~3/25)

 

 

11月3日

元予科練生のお話し会 第2回「私にとって予科練とは」

池田龍雄氏

 

 

11月12日

第2回レコード鑑賞会

 

 

11月20日

阿見の歴史講演会 第2回「連合艦隊司令長官山本五十六元帥が阿見町に残したもの」井元潔氏 

 

平成24年

3月24日

第2回おはなしさんぽの会

 

 

4月

第5回所蔵展「兄を追って」(4/24~7/1)

 

平成24年

4月28日

出張講座「語り継ぐ 知られざる予科練」戸張礼記氏 於土浦青年会議所

 

 

5月12日

大人のための朗読会「加奈の小さなおはなし会」 

朗読:加奈さん

 

 

7月

第2回特別展「回天」(7/21~10/28)

 

 

7月14日

 

戦争体験者講演会 女性が語る戦争その1 「昭和ガールズトーク」話者:熟田鶴江さん

 

 

7月15日

戦争体験者講演会 女性が語る戦争その2 「土空看護婦が語る戦争と空襲」話者:角田しづ子さん

 

 

8月26日

元回天搭乗員講演会第1回「回天の誕生」塩月昭義氏

 

 

9月30日

   〃     第2回「訓練・出撃」塩月昭義氏

 

 

11月

第1回企画展「予科練甲飛14期生~特攻が始まった年の入隊者たち~」(11/20~H25.3/31)

 

 

12月9日

龍ヶ崎市共催事業 戦争体験を語る会「語り伝えよう あの戦争のこと」講師:仲川武男氏 於龍ヶ崎市コミュニケーションセンター

 

平成25年

2月15日

町職員を対象にした講演会「阿見町の歴史(阿見原の巨大飛行船格納庫) 講師:赤堀好夫氏、八木司郎氏

 

2月16日

大人のための朗読会「加奈の小さなおはなし会」 

朗読:加奈さん

 

2月26日

土浦第三高等学校2年生対象の道徳授業「語り継ぐ 知られざる予科練」戸張礼記氏

 

4月

第2回企画展「震洋~写真家 荒井志郎氏(甲飛13期)の心象~」(4/2~7/7)

 

4月13日

平和のおはなし会~“今を生きる”ひとたちへ~

話者:黒川博氏、茂木貞夫氏 朗読:藤田加奈子さん

 

4月21日

元震洋搭乗員講演会 荒井志郎氏(甲飛13期)

 

6月

入館者20万人達成

 

 

6月2日

学習会「史跡探訪」

 

 

6月23日

元震洋搭乗員講演会 角田義久氏(甲飛14期)

 

 

7月

特別展「空を目指した少年たち-陸軍少年飛行兵と予科練」

 

平成25年

 

7月13日

読み聞かせ「おはなしおさんぽの会&昔の遊びをやってみよう!の会」

 

 

7月27日

音楽鑑賞会 演奏者:中村めぐみさん

 

 

8月3日

ものしりおじいちゃんに聞こう!阿見の昔のはなし 予科練平和記念館歴史調査委員4名

 

 

8月10日

元少年飛行兵の講演会「元少年飛行兵 成伯政則氏の体験談を聞く会」

 

 

9月14日

JAF共催イベント 親子、友だち同士で楽しめる遊び

 

 

10月13日

陸軍少年飛行兵映画鑑賞会 「俺はきみのためにこそ死ににいく」「燃ゆる大空」

 

 

10月20日

朗読会「特攻隊員から、あなたへ」 朗読:加奈さん

 

 

11月

平和祈念展示資料館と連携展(11/6~12/15)

 

 

11月2日

女性が語る戦争Vol.3「女性が語る戦争」話者:戸張園子さん

 

 

11月20日

学習会「史跡探訪」

 

 

11月23日

読み聞かせ「おはなしおさんぽの会&昔の遊びをやってみよう!の会」

 

 

12月

テーマ展「海軍兵学校と予科練」(12/17~3/2)

 

 

12月21日

音楽鑑賞会 演奏:霞ヶ浦高校吹奏楽部

 

 

12月22日

歴史調査委員講演会「阿見と海軍飛行予備学生」井元潔氏

 

 

12月23日

「元予科練生講演会」坂口定雄氏(甲飛11期)

 

平成26年

1月26日

寒中祭 親子、友だち同士で楽しめる遊び

 

 

2月2日

「海軍航空隊ものがたり」発刊

 

 

2月22日

歴史調査委員講演会「阿見町の兵役」井元潔氏

 

 

2月23日

戦争体験者講演会 岡野正氏(陸軍少年飛行兵7期)

 

 

3月

第3回企画展「予科練生たちの日常~少年の素顔」(3/4~6/1)

 

3月15日

平和のおはなし会 朗読:林純子さん、加奈さん

紙芝居:茨城大学紙芝居研究会

 

4月16日

小野寺防衛大臣来館

平成26年

5月6日

講演会「通信兵が見た太平洋戦争~堀込昭朗氏の回想~」

元海軍通信兵 堀込昭朗氏

 

5月24日

学習会 史跡探訪「鹿島海軍航空隊など」

 

6月

第4回企画展「写真で見る阿見町と航空隊」(6/3~8/31)

 

6月14日

音楽鑑賞会 演者:音楽事務所クレッシェンド

 

6月28日

講演会「予科練生・飛行練習生時代の強烈な体験」 徳永三好氏(甲飛13期、42期飛行練習生)

 

7月

阿見町民絵画展(7/15~7/21)

 

7月6日

バルーンアート教室

 

7月26日

読み聞かせ「おはなしおさんぽの会&昔の遊びをやってみよう!の会」

 

8月23日

「ものしりおじいちゃんに聞こう!阿見の昔のはなし」 予科練平和記念館歴史調査委員4名

 

9月

第5回企画展「Reyte~予科練生が見たレイテ沖海戦~

(9/2~11/30)

 

9月13日

JAF共催イベント 親子、友だち同士で楽しめる遊び

 

11月23日

元予科練生講演会 内田次雄氏(甲飛14期)

 

11月29日

ラジコン大会

 

12月

第7回テーマ展「人間爆弾~桜花~」(12/2~3/1)

 

12月20日

元予科練生講演会 久津美明氏(甲飛14期)

 

12月25日

音楽鑑賞会 土浦第三高等学校吹奏楽部

平成27年

1月

入館者30万人達成

 

1月17日

ハローミュージアム 茨城県近代美術館学芸員の講話

 

 

1月24日

寒中祭 親子、友だち同士で楽しめる遊び

 

 

2月14日

バルーンアート教室

 

 

2月21日

元予科練生講演会 小林和夫氏(乙飛19期)

 

 

3月

第6回企画展「あかとんぼの飛んだ空 海軍の練習機」(3/3~5/31)

 

平成27年

3月15日

学習会 史跡探訪「五十六ゆかりの地を訪ねる」

 

 

3月29日

「おはなしとむかしあそびの会」

 

 

4月18日

生協朗読会「平和のおはなし会~今を生きる人たちへ」

朗読:加奈さん、被爆体験のおはなし

紙芝居:茨城大学紙芝居研究会

 

 

8月

映画「サクラ花~桜花最後の特攻~」の展示(8/18~11/1)

 

 

8月8日

JAF共催イベント 親子、友だち同士で楽しめる遊び

 

 

8月23日

「おじいちゃんに聞こう!阿見の昔のはなし」予科練平和記念館歴史調査委員4名

 

 

9月

映画「サクラ花~桜花最後の特攻~」撮影セット展示(9/8~11/30)

 

 

10月4日

開館5周年記念式典

 

 

10月~

実物大零戦模型展示

 

           

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

開館5周年記念式典と実物大零戦模型の製作

10月 11th, 2015

今年2月で開館から5年を迎えることができました。皆様には、これまでご支援・ご協力いただきまして御礼申し上げます。

10月4日には、約70名の方をご招待し、開館5周年記念式典を開催いたしました。

 

5年間の歩みを簡単に振り返りますと、まず、来館いただいた人数ですが、累計で10万人に達しましたのは、開館からおよそ1年半後の平成23年6月で、20万人は平成25年6月でした。さらに、30万人に達しましたのは今年の1月でした。9月末で約34万人の皆様に来館いただいております。

 

5年間に開催した企画展などの展示事業ですが、合計で18回になります。また元予科練生や戦争体験者の方々の講演は、これまで24回開催しており、戦争の歴史を現在の人に語り継いでおります。

 

その他、朗読会、レコード鑑賞会・音楽コンサート、子供向けイベントなど多数開催しました。

 

予科練に関する出版物ですが、「阿見と予科練」をはじめとして、「予科練ものがたり」、「続・阿見と予科練」、「海軍航空隊ものがたり」を発行と販売をしており、今回新たに「爺さんの立ち話」を発行しました。

 

その他詳しい事柄につきましては、別掲の「5年間のあゆみ」をご覧ください。

 

こうした数多くの事業などは、元予科練生の方々をはじめとして、たくさんの皆様にご尽力をいただき実施することができました。改めて感謝申し上げます。

 

5周年記念事業として実物大零戦の模型を製作しました。10月6日から、記念館の隣りで展示しています。記念館に来館いただき、ぜひ零戦模型もご覧になってください。

一式陸上攻撃機と映画「サクラ花~桜花最後の特攻~」

8月 28th, 2015

終戦記念日である8月15日は無料開館日でした。たくさんの方に(1,221人)ご来館いただき、本当にありがとうございました。

 

現在、映画「サクラ花~桜花最後の特攻~」(松村克弥監督)で使われた一式陸上攻撃機の一部を展示しています。一式陸上攻撃機の一部は、映画の撮影で使用した後に町に寄贈されました。

この映画はロケの大部分が阿見町で行われましたが、映画スタッフの方々に町民の皆さんがボランティアで炊き出しを行って、撮影を支援しました。町内での撮影は終了しており、今年の秋には公開される予定です。

映画「サクラ花~桜花最後の特攻~」は、特攻の一つである人間爆弾『桜花』に焦点を当てています。『桜花』は機首に爆弾を搭載し人間が操縦する小型の航空機で、母機(一式陸上攻撃機)に搭載して目標である敵艦付近で切り離し、ロケット燃料で飛行して目標に体当たりする特攻兵器でした。太平洋戦争末期の昭和20年3月から6月まで使用されました。

鹿児島県の鹿屋基地から合計10回出撃しましたが、大半は目標に達する前に撃墜されたと言われています。戦死者には、土浦海軍航空隊を巣立った第13期飛行予備学生や予科練出身者が多く含まれていました。

 

 なお、企画展「一式陸攻」を9月8日から開催します。一式陸攻や桜花、「桜花特攻部隊」である「神雷部隊」についての紹介展示を行います。皆様のご来館をお待ちしております。

 

 

予科練記念館では、戦時中に米国へ渡った旧日本兵のものとみられる日の丸の旗を展示しています。日の丸の旗は米国在住の竹田謙一さんから寄贈されました。竹田さんの長女が米国人から持ち主に返還してほしいと頼まれたものです。

日の丸の元の持ち主や親族を捜していますので、情報をお持ちの方は予科練平和記念館までご連絡ください。

 

阿見大空襲

6月 12th, 2015

梅雨に入り、しばらくうっとうしい雨の日が続くようです。

 

6月10日は当館が無料開館の日でした。たくさんの方にご来館いただき、ありがとうございました。

昭和20年6月10日に、阿見町(旧土浦海軍航空隊と周辺地区)が米軍による大規模な空襲を受け多くの軍人・町民・家屋などが被災し、予科練生を含む374名の方が亡くなりました。(「続・阿見と予科練」-阿見町発行による)

予科練平和記念館では、この日を特別な日として、多くの方にご来館いただいて阿見町が被災した大空襲をご理解いただくために無料開館を行いました。

 

昭和30年代から40年代には、島津から掛馬地区にかけた霞ヶ浦湖岸沿いの水田には、爆弾が投下された跡がそのまま残されて池になっていました。私が子供の頃には、この池でよく釣りをしました。被弾した跡だと聞いていましたので、池の大きさから爆発の威力はすごいものだと、子供心に感じていました。

 

来館された方々は、第6室「窮迫」の映像をご覧になって、どのような空襲であったか実感されたことと思います。

 

次回の無料開館日は、終戦記念日である8月15日を予定しております。

 

あかとんぼとの出会い

3月 11th, 2015

おはようございます。こんにちは。もしくは、こんばんは。

にわかに暖かくなってまいりました。

そして、花粉ただよう季節となってまいりました。

3~4月は出会いと別れのシーズンと聞きますが、毎年「花粉とだけは出会いたくない」人も多いかと思います。

季節の変わり目は体調を崩しやすいので、花粉症に限らず健康にはお気を付けください。

 

 

さて今回の話題は、3月3日(火)から当館で開催されている企画展「あかとんぼの飛んだ空 ~海軍の練習機~」についてです。

3月1日(日)までのテーマ展「桜花 ~人間爆弾~」が終了し、さきほどの話ではないですが、新たな展示との「出会い」となります。

展示内容は、予科練生も卒業後に飛行練習で多く使用した「九三式中間練習機」、通称「あかとんぼ」について、資料を使用しての解説、説明が中心になっています。

展示構成は、当館でお預かりしている「あかとんぼ」の実物部品を文字通り会場の中心に据えています。

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ほかにも模型、教科書、写真、手紙などの資料で、「あかとんぼ」の様々な側面を解説します。

会場内無料配布資料の中には、こんな情報も。

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戦争映画などで、「あかとんぼ」にカタカナ文字と番号が描かれているものがありますが、尾翼や羽根に書いてある「カタカナ」と「番号」は、その飛行機がどこの部隊に所属しているかを表しています。

例えば写真にある「カ-855」の「カ」は、阿見にあった海軍の航空部隊「霞ヶ浦海軍航空隊」の所属であることを表しており、後ろの数字は部隊内の登録番号です。

ほぼ全ての海軍航空隊ごとに略号を持っているため、ここを見るだけでどこの飛行機を判別することができます。写真資料の裏面には一覧表を掲載しておりますので観覧の際は、ご確認ください。

また、「カタカナ」以外にも「番号」が書かれている飛行機もあります。

靖国神社 遊就館に展示されている零戦の尾翼には「81-161」と書かれているのですが、この「81」は第381海軍航空隊所属を表しており、場所ではなく数字で表される海軍航空隊では尾翼の前半に所属部隊の下2ケタを表示していたようです。

 

もしご来館いただいて、一つでも皆様の好奇心を刺激できたならば、これ以上の喜びはありません。5月末日まで開催しておりますので、足を運んでいただければ幸いです。

 

  

近日開催のイベントのお知らせです。

3月29日(日)に「おはなしと むかしあそびの会」を開催します。

霞ヶ浦高等学校演劇部の生徒達が、選りすぐりの絵本で読み聞かせをいたします。

その後はコマや竹トンボなどなど「むかしあそび」で遊びましょう。

お子さまといっしょにご参加ください。

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時間:3月29日(日)午前10:30~・午後2:00~(各回1時間)

対象:小学生くらいまで 未就学児は保護者同伴

参加費:無料(予約不要)

場所:予科練平和記念館情報ラウンジ

祝! 予科練平和記念館

3月 5th, 2015

 梅が見頃を迎えています。

 麗らかな好天気の中に生きられる時がまた巡ってきました。春に背を向けるような寒気にびっくりさせられる時もありますが、それももはやご愛嬌と考えられるほど「春」になりました。

 

 さて、すっかりご報告が遅くなりましたが、新春から予科練平和記念館は続けて吉事を迎えています。

 

 1月25日(日)には、来館者30万人目のお客様をお迎えすることができました。その記念すべきお客様は宮川きよみさん、翔太さん親子です。

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 宮川翔太さんは土浦市内に住む専門学校生で「戦争体験を語り継ぐ」というテーマで研究し、ホームページなどのコンテンツ作成に取り組んでいるということです。

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 戦争体験者や戦争があった時代を生きた方々と、宿命的に生死の別れを重ねていかなければならない現在、過去を学び、戦争のない社会作りについて深く考えてみようという宮川さんのような若者がいることにたいへん勇気づけられます。

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 戦争が終了したのが1945年です。ですから70歳になろうという、人生の大先輩でいらっしゃる方々も戦争体験はないことになります。こうした時代が到来したことに危うさを覚えることは、むしろ自分たちの未来を明るくするものではないでしょうか。

 予科練平和記念館にとって記念すべきお客様となった宮川翔太さんは成人となった「大人」ですが、これからの日本を背負って立つ若者です。多くの若い方に予科練平和記念館を訪れていただき、何か気付く、そうした場として活用いただければ、なにより戦陣に散った予科練生たちが胸をなで下ろすのではないでしょうか。

 セレモニーが終わった直後、藤枝(静岡県)からご来館下さったお客様にも記念撮影をさせていただきました。

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 来館者30万人目のお客様をお迎えしてまもなくの2月2日は、予科練平和記念館開館5周年記念日でした。

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 記念日当日の最初のお客様は田島敦さん、行方市からお越し下さいました。記念館恒例のくす玉割りをしていただき、認定証をお渡しするとたいへん喜んでくださいました。予科練平和記念館にとっても、たいへんありがたいことです。

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 田島さんはもう数年で還暦をお迎えになる方ですが、社会の重しになっていただくべき方にご来館いただくことも、先の宮川さんのような若者にご来館いただくこととはまた別の、重要な意味があるように思います。

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 なにやら世界的に不穏な空気が流れ始めているような気がします。

 私たちは、何をすればよくて何をしてはいけないのか、もう既に分かっているはずです。分かっていることを単純に実現することが難しいことは歴史が証明しているわけですが、悪しき輪廻を断つ、という新しい歴史を作る一人一人に、これからを生きる私たちは是非ともなろうではありませんか。

今と昔の願いごと

2月 17th, 2015

おはようございます。こんにちは。もしくは、こんばんは。

年度末も近くなりました。2月は逃げると言いますが、確定申告の手続き等々の年越しならぬ、年度越しの準備は3月に持ち越さぬよう、みなさまお早目に。

 

さて、そんな忙しいさなかではありますが、今回は昨年11月11日に当ブログでご紹介した「予科練生の行楽」の補足…のようなものをいたします。

以下の【 】は、その日のブログの抜粋です。詳しくは、その日の記事を読んでいただければと思います。

 

【『予科練歳時記』という本に掲載されている予科練生の日記によれば、11月に鹿島・香取行軍が行われています。

                            (中略)

こう書くとものものしいですが、鹿島・香取行軍でいうところの目的地とは、鹿島神宮と香取神宮です。

つまり海軍の遠足です。】

 

鹿島神宮と香取神宮に行軍したことについて書いてあります。しかし何故海軍が両神宮に行くかについては記述しませんでした。

軍の行事なので遊びにいくわけではありません。しかし名所旧跡を巡るにしても、神社はほかにもたくさんあります。何故この二社なのでしょうか。

御存知の方は当たり前すぎて、呆れられるかもしれませんが、戦後70年です。当時の常識は忘れられているかもしれません。いましばし、おつきあいください。

08.香取神宮行軍09.鹿島神宮行軍

さて理由です。

鹿島神宮の主祭神は武甕槌大神(タケミカヅチノオオカミ)。雷、刀剣、弓術の神様で、武神です。

香取神宮の主祭神は経津主大神(フツヌシノオオカミ)。「フツ」は刀剣の鋭い様を表した言葉といわれており、刀剣の神様で、こちらも武神です。

つまりこの二社は戦の神様をお祀りしている訳です。しかも鹿島神宮と香取神宮は、江戸時代まで三社しかなかった「神宮」の号を持つ由緒正しい神社です。

軍の行軍としては、うってつけの神社な訳です。

今は神社でお願いする願い事は、「家内安全」「商売繁盛」「安産祈願」などだと思います。戦前はそこに「武運長久」がありました。

それくらい戦が身近なものだったのです。

 

近日開催のイベントのお知らせです。

2月21日(土)に元予科練生の講演会を開催いたします。

時間は14:00~15:30。場所は予科練平和記念館ラウンジ。

講師は小林 和夫さん。

小林さんは、乙種十九期の予科練生で、現在雄飛会と言う元予科練生団体の会長を務めてらっしゃいます。

上に掲載した鹿島、香取行軍の写真は小林さんからお借りしたもので、予科練時代のお話しや、卒業後飛行教官をしていたお話など、戦後70年の思いを語っていただきます。

観覧には通常料金がかかりますので、お気を付けください。

お気軽にどうぞ

1月 21st, 2015

みなさまいかがお過ごしでしょうか。

毎朝車が凍結して、出勤までの短い時間、車の中で暖機しながら震えている私です。

 

 

2015年も明けまして、当予科練平和記念館も新たなスタートを迎えることが出来ました。

今年は開館5周年を迎える年です。開館からここまで、無事に来ることが出来たのは、

ひとえに皆様のご協力のおかげ、感謝感謝です。

 

 

 最近は天気のいい日が多く(つい先日雨が降りましたが…)

青空がのぞく日には、暖かな陽光が記念館の中に降り注ぎます。

記念館は、予科練生たちが憧れ、見上げていた空が、館内のどこにいても見れるように

たくさんの窓があいているのです。

 

日向ぼっこをしたくなるような陽だまりができます。

 

もちろん、館内は寒風吹きすさぶ外とは違って暖かくなってます。

 

実は、館内には自由に読める本や絵本を置いてあるんです。

 

穏やかな陽光を浴びながら、のんびりと本を読む。

 

どうです、来てみたくなったでしょう?

 

予科練平和記念館情報ラウンジといいます。

 

出入り自由な無料エリアです。お気軽にお越しください。

 

 

 

イベントもやってますよ。

今度の土曜日!

1月24日(土曜日)開催 「寒中祭(かんちゅうさい)」

ポスターおもちゃの病院追加広報

お子さんを対象とした色々な遊びをみんなで楽しもう!(中学生くらいまでが対象年齢です)

的当て、迷路ゲーム、腹話術やマジック、バルーンアートなどなど、いろいろやりますよ。

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壊れてしまったおもちゃを修理してくれる、おもちゃドクターも来ます。

記念館の外では、ミニトレインも走りますよ。

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参加は無料です。事前予約等も不要ですので、

お!なんか面白そうなことやってるな!みたいな感じでいきなり遊びに来てください。

小学生までのお子さんであれば、館内の展示も無料で見れますよ。

 

 

 

 まだまだ寒い日は続きます。

でも、この時期はとても天気のいい、快晴の日が多いです。

そんな日は外に出てみたくなるものです。

意外にも、土日は隣にある霞ヶ浦平和記念公園がご家族連れで大盛況なんですよね。

みんな元気です。

 

 

でも、ちょっと休憩したいな、と思った時には、気軽に隣の記念館に来て下さいね。

館内に入ったら、お金を払って展示を見ないといけない、なんてことはないです。

のんびり日向ぼっこしに来てくださいね。

干支は12か60か

1月 14th, 2015

おはようございます。こんにちは。もしくは、こんばんは。

新年あけましておめでとうございます。

西暦2015年、平成27年の最初のブログ更新となります。本年も、みなさまよろしくお願いいたします。

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さて、今回はお正月らしく干支の話です。

これを読まれている皆様の中には、年賀状に十二支の未(羊)のイラストを書いた方もおられるのではないでしょうか。

子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う)、辰(たつ)、巳(み)、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(い)。

この12種類が1年毎に巡ってくるわけで、本年の干支は「未」の番です。

 

しかしながら、実は今年の干支は「未」ではありません。

正確にいえば「『未』でも間違いというわけではないが、完全な正解でもない」といったところでしょうか。

では、今年は何ドシかといえば 「乙未(きのとひつじ)」 です。

 

急に「乙(きのと)」と言われても、なんのことだろうと思われるかもしれません。

現在では知らない方も多くなりましたが、先ほど書いた十二支だけでは、「干支」の後ろ半分の「支」の要素しかありません。

前半分の「干」にも十干と呼ばれる要素があります。

甲(こう、きのえ)、乙(おつ、きのと)、丙(へい、ひのえ)、丁(てい、ひのと)、戊(ぼ、つちのえ)、己(き、つちのと)、庚(こう、かのえ)、辛(しん、かのと)、壬(じん、みずのえ)、癸(き、みずのと)。

この十干と十二支を合わせたのが、本来の干支なのです。

1年ごとに、干支を組み合わせて1年目は「甲子(こうし、きのえね)」2年目は「乙丑(おつちゅう、きのとうし)」と続いて行き、10と12の公倍数である60年、60種類の組み合わせで、最初の甲子まで巡ってきます。

江戸時代の証文や手紙の日付を調べてみると、日付は「慶応四年 戊辰 ○月○日」といったふうに元号と干支が併記されているのが一般的で、普通に使われていました。

 ちなみに60歳を還暦と言いますが、語源はこの十干十二支に由来しており、自分の生まれた干支に61年目で「還って」戻ってくるから、そう呼ばれています。

 

元々、「干支」というは中国で誕生した分類方法で、暦だけでなく時間、方位、五行思想など色々な分野で使用されてきました。

十二支に動物の読みと名前をあてたのは後付のようです。

今では十干を身近に使用する機会は少なくなってしまいましたが、ひとむかし前までは色々な分類に普通につかわれていました。

現在でも各種免許の甲種、乙種。契約を結ぶ際の契約書には名前の前に、甲と乙とついているものもあると思います。

 もちろん予科練生が勉強していた時代には普通に使われています。

予科練の履修コース分類は甲種、乙種、丙種。

一般の学校では成績の評価は良い順に、甲、乙、丙の順で評価され、徴兵検査の結果も甲種、乙種、丙種、丁種、戊種の5種に分類されていました。

型式の分類にも使われており、日本海軍で最初に開発された特殊潜航艇は甲標的(こうひょうてき)と言う名前で、形式が甲型、乙型、丙型、丁型に分類されています。

 

当時は、普通のこと、当たり前のことでも、現在では知られなくなってしまった事柄はほかにも多くあると思います。

新年早々のちょっとした雑学ではありますが、みなさまの探求欲を少しでも刺激できたならば幸いです。

ご挨拶

1月 9th, 2015

 今年は、終戦から70年を迎えます。

 予科練平和記念館では、戦争体験者が少なくなる今日、予科練生(海軍飛行予科練習生)の遺品や関連資料を収集、展示し、予科練に志願した昭和の若者像を伝える施設として開館5周年を迎えました。

 茨城県阿見町は、大正時代末期に東洋一といわれた航空基地である霞ヶ浦海軍航空隊が設置されて以来、昭和14年(1939)には予科練が神奈川県横須賀から移転し、翌年には予科練教育を専門とした土浦海軍航空隊が誕生しました。

 海軍の町として長く歴史を歩んできた阿見町は、我が国の近代史の中でも特別な時代を過ごし、日本が経験してきた戦争と平和を考える上で、予科練を主体とした貴重な資料を保存、展示するとともに、戦史の記録を風化させることなく次の世代に継承し、「命の尊さ」や「平和の大切さ」を考えていただきたいと願っております。

 当館は、戦争体験のない世代にも分かりやすいよう工夫をこらし、今後も様々な活動を展開して参ります。

 これまで同様に、当記念館へのご支援、ならびにご厚情を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

平成27年1月吉日  予科練平和記念館長 加 藤  力 男

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