新年のご挨拶

1月 4th, 2022

新年あけましておめでとうございます。

阿見町予科練平和記念館は、本日4日から通常通り開館しております。

 

昨年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、当館は長期にわたる休館、入館者数を制限するなど皆様方にはたいへんご迷惑をおかけいたしました。申し訳ございませんでした。

引き続き、事前予約や時間当たりの入館者数を制限させていただいておりますが、職員一同、感染症対策を徹底して、皆様のご来館をお待ち申し上げております。

さて、当館は今年2月に開館12年目を迎えます。この間、多くの皆様にご来館をいただき、おかげをもちまして、入館者の累計が60万人に達しようとしております。

コロナ禍で一昨年から中止しておりました講演会、特別展等イベントにつきましても、今年は新型コロナウイルス感染の状況を見ながら、是非開催をしたいと考えております。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

年の瀬を迎えて

12月 19th, 2021

 師走に入り、残すところあと2週間となりました。

 今年は、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、4月22日から11月1日まで約200日間にわたり休館しましたが、感染者数の減少とともに、11月2日から再開しました。この間、ご来館を予定していた皆様には大変にご迷惑をおかけしました。

 当館は開館して11年となりますが、このような長期にわたる休館ははじめてのことです。

 再開はしましたが、感染対策として、時間当たりの入館者数の制限や事前予約をお願いしており、コロナ禍前のような状況でありませんが、少しずつ賑わいが戻ってきています。

 平日は、小中高生の学校の団体の来館が多く、休館中は資料の整理を行っていた展示解説員にも本来の解説業務が戻ってきました。

 さて、当館は平成22年2月に開館し、来春には12年目を迎えます。また、まもなく入館者数60万人を迎えます。新型コロナウイルス感染拡大の影響で休館が重なり、達成が延び延びになっていましたが、どうにか来春には60万人達成という明るい話題が提供できそうです。

 新型コロナウイルスの感染者が減少し、感染対策緩和の動きがある中、新たな変異株が発見され、感染再拡大が懸念されています。ご来館いただく際には、引き続き新しい生活様式に基づく感染対策にご協力をお願いいたします。

 引き続き皆様には、安心、安全にご観覧いただけるよう、職員一同感染対策を徹底して、皆様のご来館をお待ちしています。

 コロナ禍の1日も早い終息を祈りつつ、皆様が穏やかな新年を迎えられますよう、心からお祈り申し上げます。

 新年は、1月4日(火)より通常どおり開館します。 

 

【プチ情報1】
この冬一番の寒さと言われた12月14日の雨上がりの夕方、虹をバックにした予科練平和記念館です。180度きれいに繋がった虹でした。

 

【プチ情報2】
 予科練平和記念館では開館以来、開閉館をチャイムでご案内していましたが、この度閉館のお知らせを「蛍の光」の音楽に変更しました。

 

 

たいへんお待たせいたしました。再開いたします。

11月 1st, 2021

新型コロナウイルス感染症拡大に伴い臨時休館が続いておりましたが、11月2日(火)から再開いたします。臨時休館中はたいへんご迷惑をおかけいたしました。

 

阿見町が茨城県から感染拡大市町村の指定を受け臨時休館としたのは、ゴールデンウイークが始まろうとしていた4月22日でした。

まさか臨時休館が晩秋の今まで、半年以上に及ぶとは思ってもいませんでした。

この間、全国的に緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の発出、解除が繰り返され、県外からのご来館者が多い当記念館としましては、人流を抑制する観点から、臨時休館を継続させていただいておりました。

ご来館を予定されていた皆様には、ご迷惑をおかけし申し訳ございませんでした。

ここに再開のご案内をすることができ、たいへんうれしく思っております。

 

臨時休館中の約半年の間で、全国的にワクチン接種が進み、全人口に占める2回目のワクチン接種を終えた人の割合が7割を超えました。

しかし、ワクチン接種を済ませていても、いままでの感染防止対策は何ら変わっておりません。

ご来館いただく皆様には、新しい生活様式に基づく感染症対策にご協力をお願いいたします。 

 

安心、安全にご見学いただけるよう、職員一同感染症対策を徹底して、皆様のご来館をお待ちしております。

臨時休館継続中です

9月 1st, 2021

皆様こんにちは。学芸員Yです。

9月に入り、当館がある茨城県阿見町はぐっと涼しくなりました。

皆様はいかがお過ごしでしょうか。

 

さて、新型コロナウイルス感染拡大の状況下で、予科練平和記念館は

今年5月から臨時休館を継続しています。

本来であれば、特に8月は終戦記念日があることもあって、多くの皆様が

戦時の歴史に関心をお持ちくださる時期なのですが、

残念ながら今年は開館が難しい状況でした。

 

ですが、臨時休館中だからこそできたこともたくさんあります。

状況に合わせてその時にできることを精一杯やっていくしかないのかもしれないし、

その中で、今までとは違ったよいやり方やアイデアがでてくるのかもしれないなと思っています。

 

当館でも、これを機に動画の配信やバーチャルツアーなど、

もっとリモートでみなさんとつながることができる企画もできたらよいなと

思っている一方で、そもそもの力量不足や人員不足などの

現実と理想のはざまで、結局は目の前の仕事をこなすのに精一杯になってしまったり。

 

そんな中ですが、ブログを活用して閉館中の状況をお伝えすることでしたら

すぐにできるかなと思い、

今回は臨時休館中の現在、館内ではどんなことをしているか、をご紹介してみたいと思います。

 

休館中の館内では、普段はなかなかできないお仕事をしています。

その一つが資料のクリーニングです。

 

 

写真は、1939(昭和14)年3月1日に発行された『画報躍進之日本』という雑誌です。

きれいなカラーの月刊誌で、愛読者用なのか、1年分をまとめて綴っておける

オリジナル表紙がついています。

クリーニングしてくださったTさん曰く「元祖〇ィアゴス〇ィーニですね!」

はい、そんな感じです!

 

阿見町内の古い蔵から複数冊まとまって見つかったもので、かなりほこりをまとっています。

虫やネズミによる食害も多く、カビが生えた跡も見られますので、

なかなかハードな状態です。

ここから1ページ1ページ丁寧に状態を確認しながら刷毛をかけていきます。

根気のいる作業ですが、資料を末永く保管してくためには

必ずやらなければならない大切な作業です。

 

本誌のページをめくると、当時の雰囲気がよく伝わってきます。

 

 

“空から見たサハラ大砂漠” 異国情緒あふれます。

 

“昭和の大横綱”双葉山の記事もありました。

 

双葉山関は土浦海軍航空隊(現在の武器学校一帯)に慰問にいらしたことがあり、

予科練習生たちと撮影した写真が残っています。

そういえば元横綱稀勢の里関、現在は荒磯親方が阿見町に部屋を構えてくださるとのことで、

相撲に縁がある町なのかもしれないなと想像し、一人楽しくなっています。

 

クリーニングが終わった後は、1点1点に独自の番号を付けて管理します。

写真を撮ったり、所蔵している資料の台帳データに入力したり、

特殊なガスでカビや虫をやっつけたりと、これからも作業は続きます。

普段は忙しくて、正直こうした細かい作業は後手に回ってしまうことも多いのですが、

現在は休館しているので、落ち着いて進めることができています。

せっかく現在まで残った大切な資料ですので、永く後世に伝えていきたいものです。

 

予科練平和記念館では、予科練に関するもの以外でも、陸軍関係のもの、

当時の生活で使用していたものなども収集しています。

もしブログをお読みの方で、そうしたものをお持ちで保管に困っていらっしゃるようなことが

ありましたら、よろしければ当館にご一報ください。

寄贈のご相談だけではなく、今後も手元に置きたいけれど

どのように保管していったらよいか等のアドバイスもさせていただいております。

あまり言うとうさん臭くなるかもしれませんが、どうぞお気軽にご相談くださいね。

 

不定期ではありますが、今後もブログにて館の様子をお知らせしていきたいと思います。

それでは、また次回お会いしましょう!

気温の変化で体調を崩しやすい時期ですので、皆様どうぞご自愛くださいね!

 

 

休館中の出来事① 予科練平和学習作文コンクール

5月 15th, 2021

 休館中の出来事を紹介します。

 

 4月29日一般社団法人土浦青年会議所4月例会「予科練平和学習作文コンクール」表彰式に出席してまいりました。

 

 一般社団法人土浦青年会議所様は、平和学習として、次世代を担う子供たちに戦争に関する歴史を学ぶ機会をつくり、戦争の惨禍を次代に伝えていく取り組みを行っています。その一環として、小中学生を対象に予科練平和学習作文コンクールが開催されました。

 

 表彰式は、時節柄リモートで行われ、入賞したお子様たちも各ご家庭から出席していました。私も予科練平和記念館館長賞の表彰を行いました。人生で初めて、自分の名前が贈呈者になった賞状です。
 入賞されました皆様、おめでとうございました。 

 

 また、当日は当記念館歴史調査委員中川龍氏が、予科練の史実を後世に語り継いでいかなければならないという強い気持ちを込めて、「知られざる予科練~純真無垢な少年達の辿った道~」と題した記念講演を行いました。

 

 次世代を担う子供たちに、戦争に関する歴史を学ぶ機会をつくる今回の作文コンクールは、戦争の惨禍を次代に伝え、平和に対する意識を高める取り組みとして、当記念館の設立趣旨とも合致する企画であり、一般社団法人土浦青年会議所中川理事長様を始め、青少年育成委員会稲本委員長様、関係の皆様には心から敬意を表します。 

 

 さらに、5月8日には、今回の予科練平和学習作文コンクール開催を記念し、オリーブの木の記念植樹が当記念館敷地で行われました。オリーブの花言葉が「平和」であることから、記念樹に選ばれました。記念植樹の場所は、陸上自衛隊武器学校雄翔館側に屋外展示されている回天模型の脇です。

 応募された作文を読ませていただきましたが、戦争の惨禍を二度と繰り返さないためにも、時代を担う子供たちに、戦争の歴史、命の尊さと平和の大切さを伝えていくことが、現代に生きる我々大人の責務であるということを改めて感じました。当記念館としても、戦争の歴史を正しく後世に伝え、命の尊さと平和の大切さをさらに積極的に発信していかなければならないと誓ったところです。

 オリーブの木は、平和の象徴です。植樹したオリーブの木の成長とともに、平和学習の取り組みの輪が広がり、戦争のない平和な地球となることを祈ります。

 

令和3年度館長日記を始めます

5月 13th, 2021

 本日から館長日記を始めます。記念館での出来事、話題などをお伝えいたします。どうかよろしくお願いいたします。

 まずは、皆様にお詫び申し上げます。
 予科練平和記念館は、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策として発出されている緊急事態宣言やまん延防止等重点措置などを踏まえ、人流を抑制する観点から、当面の間、臨時休館とさせていただいています。
 ご来館を予定していた皆様には、ご迷惑をおかけし大変申し訳ございません。
 何卒、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
 また、ご来館の予約受付につきましても、現在のところ再開の時期が決まっていませんので、個人様、団体様ともに中止させていただいています。
 再開等の情報は、当記念館ホームページ、フェイスブック、ツイッター、あみメール等でお知らせいたします。

 昨年もこの時期臨時休館させていただいていました。
 しかし、今年は昨年と状況が違います。昨年は、得体の知れない疫病に対する恐怖しかありませんでしたが、今年は、敵の正体が判明し、新型コロナウイルスワクチンの接種が始まっています。少しずつ、良い方向へ向かっています。
 まずは全世代にワクチン接種が行き渡るまで、さらにワクチン接種が完了しても気を緩めず、コロナウイルス感染症予防のために、「しっかりマスク」、「しっかり手洗い」、「3密(密集・密接・密閉)を避ける」、「こまめな換気」を実践して、コロナウイルス感染症から身を守りましょう。

 

 

【コロナ禍の一年】

3月 2nd, 2021

 3月に入り、朝晩はまだ冷え込む日もありますが、だいぶ春の息吹を感じる季節となってまいりました。

 

 予科練平和記念館は今年度、新型コロナウイルスの感染症予防により、臨時休館や入館制限等により、入館者が昨年度と比較して大幅に減少してしまいました。

 

 記念館では昨年4月以降、運営方法を一部変更しました。新型コロナの感染拡大を防止する観点から、事前予約制により時間ごとの入館者の制限を行い観覧していただくという運営に切り替えました。予科練平和記念館の常設展示室は7部屋から構成されており、休日や季節によっては展示室内が蜜の状態になってしまいます。多くの人にご観覧いただきたいのですが、感染予防の観点から入館者の制限をしながら運営をしてまいりました。これまで年間5万人の来観者がありましたが、今年度は半分にも満たない結果となってしまいそうです。そのため、年度中に予定していた「来観者60万人達成」も次年度に持ち越しとなってしまいそうです。

 

 昨年2月に開館10周年を迎えることができました。予科練平和記念館でも10周年を記念して、年度後半から特別展の開催を検討しておりましたが、これもまた、次年度以降の予定となってしまいました。予科練平和記念館としても貴重な資料を多くの人にご覧いただける機会を逸してしまったことは、とても残念です。今後、規模を縮小した企画展の検討をしていきたいと思います。

 

 予科練平和記念館では毎年教育普及事業として、元予科練生や歴史調査委員による講演会を事業として実施していますが、今年度は全ての講演会をやむなく中止といたしました。新型コロナが秋口以降一旦収束に向かったため、12月に歴史調査委員による講演会を計画し、チラシの作成や募集を開始した矢先、11月下旬から感染が拡大してきたため、直前で中止をしなければならない事態となってしまいました。非常に残念でなりません。申し込みをして頂いた方には大変申し訳ありませんでした。

 

 コロナ禍にもかかわらず、多くの学校の児童・生徒の皆様方にご来館いただきました。感染拡大が一時収束の方向に向った10月以降、各小・中・高校生の皆様にご来館いただきました。熱心に平和学習に取り組んでいる姿を拝見し、とても嬉しく感じました。感染予防による記念館の制約の中で、いろいろとご迷惑をおかけしました。

 また12月以降、臨時休館によりお越しになることができなかった、各学校の皆様方には大変申し訳ありませんでした。ぜひ機会がありましたら予科練平和記念館にご来館いただきたいと思います。

 

 予科練平和記念館は現在、茨城県内の方のみを対象とした入館制限を実施し運営をしております。当面この状態が続くものと思いますが、1都3県の緊急事態宣言の解除ができるかどいうか気になるところです。県外からお越しのお客さまには大変申し訳ありません。感染拡大を阻止するためにもご理解・ご協力をお願いいたします。

 

 昨年から猛威を振るっている「新型コロナウイルス」は私たちの社会を大きく変え、歴史の中に刻まれる事象として全世界で語り継がれることになるでしょう。

 今年度はコロナに始まりコロナで終わってしまいました。早く社会が正常に戻ることを願っております。

コロナ禍の2月

2月 4th, 2021

年末の忙しない時期を跨いで、やっと年が明けたと思ったら、早1か月が過ぎてしまいました。昨年暮れから予科練平和記念館は臨時休館や入館制限を繰り返し、ご来館いただいた方には大きなご迷惑をおかけしたことを大変申し訳なく思っております。

 

今年度はコロナ禍にもかかわらず、多くの小中高校生の皆様にもご来館をいただきました。ある中学校では新型コロナの影響で修学旅行が中止となり、それに代わる思い出深い授業を取り入れたいとのことから、予科練平和記念館での平和学習を計画していただいた中学校もありました。多くの学校の皆様にお越しいただきありがとうございました。

 

しかしながら、年末から今年に入り全国で感染が拡大し、阿見町も茨城県の「感染拡大市町村」に位置付けられ、さらには、県独自の非常事態宣言を発出するに至ったことにより当記念館も2月7日(日)まで臨時休館にすることといたしました。

子供たちの学習の場としてぜひご活用していただきたかったのですが、中止や延期になってしまった児童・生徒の皆さんには大変申し訳なく残念に思っております。2月に延期となってしまった各学校の皆様方が、当記念館にお越しいただけることを切に願っております。

 

また、2月は予科練平和記念館にとって特別な月でもあります。11年前の平成22年(22010年)2月2日に記念館が開館となりました。毎年、その日は開館を記念し無料開館日として多くの人にご来館いただいておりましたが、今年は臨時休館を行っていることから、やむなく中止とさせていただきます。

 

さらに今月は、記念館に寄贈された資料の一部を整理し、収蔵庫に保管するための燻蒸(くんじょう)作業を行います。燻蒸作業は博物館や資料館の大切な収蔵品や資料にガス状の薬剤を散布するなどして、害虫や菌などから資料を守るための措置をすることです。燻蒸作業は記念館内で行い危険なガスを散布するため、2月13日(土)から21日(日)まで臨時休館とさせていただきます。重ね重ね申し訳ありませんがご理解ください。

 

多くの都道府県が緊急事態宣言を受け、国民にとって新型コロナウイルスが大きな脅威となっています。連日の全国の感染状況が放送されるたびに、不安な気持ちになってしまい、今後の記念館の開館も懸念されるところです。

一日も早く感染を収束させるためには、私たち一人ひとりが感染予防を徹底していくことがとても重要です。皆様のご協力をお願いいたします。

【新しい年を迎え】

1月 5th, 2021

新年明けましておめでとうございます。

新しい年を迎え、皆様方には穏やかな正月をお過ごしのこととお慶び申し上げます。

 

昨年は、コロナ禍の中で当記念館も臨時休館、入館者の制限、イベント等の中止と、開館10年目にして大きな試練の年でありました。また、皆様方には多大なご迷惑をおかけしましたこと、大変申し訳ありませんでした。

予科練平和記念館も今年で11年目に入りました。この間、多くの方にご来館いただき、もう少しで60万人を超える状況にあります。60万人達成という記念の年に、予科練平和記念館といたしても新たな飛躍の年にしていきたいと考えております。

新しい年が皆様方にとりまして、健康で幸せな素晴しい年になることを心よりご祈念申し上げます。

一年を振り返って

12月 1st, 2020

師走に入り、今年も残すところあと僅かとなってしまいました。

この一年を振り返ってみますと、コロナ禍の中でおしなべて国民の生活は大きな負担を強いられた一年だったのではないでしょうか。さらにここにきて、第3波により阿見町は感染拡大市町村に位置づけられました。そのため、予科練平和記念館も11月28日(日)から12月13日(日)まで臨時休館をすることといたしました。12月5日に開催する講演会「ガダルカナルの戦い」も中止となってしまい、皆様方にはたいへんご迷惑をおかけします。

 

さて、この一年、新型コロナウイルス感染症対策によりご来館の皆様方には多くのご不便をおかけした中でご観覧いただいたことを大変申し訳なく思っております。例年ですと年間5万人の方に訪れていただいておりましたが、今年度の来館者は大きく減少する見込みとなってしまいました。

3月6日から6月8日までは臨時休館となってしまい、その間、国や県の新型コロナウイルス対策の方針を注視しつつ、町の対応方針に沿って、お客様の安全と職員の安全を第一に考え、開館に向けての準備をしてまいりました。入館者の制限や展示解説、歴史調査員による講話の中止など、多くの制約の中で、6月9日からやっと開館することができたことは大変嬉しい出来事でした。

また、感染拡大が抑えられてきた8月下旬から9月にかけて、新しい生活様式の実践の中で、いかに新型コロナウイルス感染症と向き合っていくかという事が大きなテーマとなってきました。当記念館といたしましても新型コロナ対策に関し入館時の人数や展示解説の開催等、一部制限を緩和し運営をしたことにより、また、NHKの連続テレビ小説やGOTOトラベルなどの効果、さらには、小中高生の修学旅行の代替事業、校外学習などにより、この秋には多くの方にご来館いただいております。

しかしながら、当初予定しておりました8月の「終戦記念日」や11月の「茨城県民の日」などの特別な日に行っておりました「無料開館日」の設定や夏休み等のイベントなど、様々な行事を中止せざるを得なくなってしまったことは、とても残念でなりません。

来年はぜひ以前の記念館の運営に戻したいものです。

 

今現在、第3波ともいうべき感染拡大が進んでおります。これからの私たちの生活の中で、新型コロナウイルス感染症とどのように向き合っていかなければならないか、一人ひとりが考え、助け合いや支え合いの気持ちを持ちながら生活をしていかなければならないと思います。また、特に医療に携わる方々の負担は大きなものがあります。これからの感染拡大により、さらなる負担が無いようにと祈るばかりです。