救急救命訓練を行いました

2月 25th, 2012

みなさんこんにちは。

先日、豪華客船でアジアグランドクルーズ中の予科練1期生伊藤進さんに

船上から絵はがきをいただいて舞い上がっている学芸員Wです。

 

今はほとんどメールに頼りっぱなしですが、こうして絵はがきをいただくと

素敵な旅のおすそわけをいただいたようで、本当に嬉しいですね。

旅のご無事をお祈りしております。

 

 

さて先日、予科練平和記念館では、休館日を利用して

阿見町消防署のみなさんのご指導のもと避難誘導・救急救命訓練を行いました。

 

まずは火災発生時の避難誘導と消火器訓練。

火災の場合は、地震の場合とは違い火元から遠い非常口にお客様を誘導します。

地震の際の誘導訓練は何度か行っていますので、展示解説員さんはスムーズに

お客様役のほかの職員を誘導していきます。

 

無事に誘導訓練が終わると、今度は消火器を使った初期消火の訓練です。

気温が低く、身を切るように冷たい風の中説明を受けます。

寒かったです・・・。

 

 

 

消火器を使うときは、手前からほうきで掃くようにして火元に近づいていくそうです。

全員無事に消火できました。

 

続いてはAED(自動体外式除細動器)訓練です。

救急救命の手順を聞いているときにはなるほど、と思うのですが、実際にやってみると

思いのほか焦ってしまい、手順を忘れてしまいます。

まず自分が落ち着いて、まわりの人にも助けを求めることが大切なんですね。

人工呼吸は思ったよりも体力勝負です。

 

 

隊員のみなさんは、何かあった時にすぐ駆けつけられるように

救急車で館にいらっしゃいました。

救急車の出動要請は年々増えているそうで、今回の訓練の最中にも

要請があって出動なさっていました。

今は緊急ではない案件での出動要請も増えていて、場合によっては救急車を呼んでから

到着するまでの時間が少しかかってしまうそうです。

隊員が到着するまでの間、休みなく救命活動を行うことが大事です、とのことでした。

ご来館くださるお客様の命を守るためにも、大切な訓練でした。

 

終了後、修了証とともに救急救命キットをいただきました。

使い捨ての手袋と人工呼吸用のマスクが入っています。

 

 

 

使わないのが一番良いのですが、もしも出番が来てしまったときには、

講習を思い出して一生懸命救命にあたりたいと思います。

阿見町消防署のみなさん、お忙しい中本当にありがとうございました!

 

 

救急救命士のみなさんの腕には、杖に蛇が巻きついたマークがついています。

「スター・オブ・ライフ」と呼ばれる救急救命のシンボルマークだそうで、

6本の線が放射状にのびた☆に似たマークの中に、杖にまきついたヘビがいます。

この杖は「アスクレピオスの杖」というもので、ギリシャ神話の医学の神、死者をも

よみがえらせたというアスクレピオスのシンボルです。

ヘビは脱皮を繰り返すことから、再生や若返りを表すシンボルとして

洋の東西を問わず神話や様々な宗教の中によく出てきます。

 

最初はカドゥケウスの杖(ギリシャ神話の神ヘルメスの持つ杖)かと思っていたのですが、

このブログを書くために調べてみたら違っていました。

私たちの身近にも、いろんな歴史や意味を持つシンボルがたくさんありますね。

今は毎日が忙しくてなかなか時間がとれませんが、いつか思いっきり

勉強してみたいなと思いました。

みなさんも気になっているシンボルはありますか?