台風のあとで

9月 23rd, 2011

みなさんこんにちは。

先日の台風では各地で被害が大きかったようですが、みなさんは大丈夫でしたでしょうか?

 

当日帰宅時間がちょうど雨風の激しい時間にあたってしまい、

リアルな台風体験をした学芸員Wです。

 

 

予科練平和記念館もこの日開館していましたが、強い風で雨粒が

窓にたたきつけられていました。

ガソリンスタンドにある洗車機で洗車中の車の中にいたら

こんな感じなのかな、というくらいの激しい雨でした。

 

うさぎ年には自然災害が多いということも言われているそうですが、

もうこれ以上災害はあってほしくないものです。

 

 

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さて、このブログでも何度かご紹介しておりますが、予科練平和記念館のラウンジでは、

阿見町図書館の絵本が9月30日(日)まで楽しめます。

学芸員Wと解説員Mさんが自信を持って(!)おすすめする

すてきな絵本がたくさんあります。

 

 

 

絵本の近くにはこんな子たちが。

 

 

解説員Tさんが作ってくださった指人形です。

左の予科練生がまーくん、右の女学生がつるちゃんです。

つるちゃんの初恋の人が、予科練生のまーくんです。

 

二人は実在の人物です。

つるちゃんこと鶴江さんは、今もお元気でいらっしゃいます。

 

このふたりの恋の続きはどうなったでしょうか。

予科練平和記念館の常設展示室5にありますので、ご来館の折には

見つけてみてくださいね。

 

 

 

今日はこの絵本をご紹介。

 

 

 

忌野清四郎さんがイラストを描いた絵本『ブーアの森』です。

そうです。あのロック歌手の忌野清志郎さんです。

RCサクセションでご存知の方、坂本龍一さんとユニットを組んでいたことでご存知の方、

ちょっと奇抜なメイクやファッションでご存知の方、たくさんいらっしゃると思います。

残念ながらお亡くなりになってしまいましたが、時々清四郎さんの

はにかんだような笑顔を思い出します。

 

 

主人公のしょうくんは森で出会った小さなブーアを連れて帰ろうとしますが、

酸性雨が降り森林伐採が進むしょうくんの世界に出て、

ブーアは弱ってぐったりしてしまいます。

空色の体に青い目のブーアの名前は、ブルーアース、青い地球からきています。

瀕死のブーアを助けてくれるのは、人間に痛めつけられている木や動物たちです。

 

環境問題はひとごとではなく、自分と無関係のことでもないのだということを、

わかりやすく伝えています。

まるで清志郎さんの歌のように、メッセージ性は強いけれども

押し付けがましくありません。

 

 

大きな地震にみまわれ、原子力発電所の事故で不安な毎日を過ごし、

大きな台風もやってくる。

今、清志郎さんが生きていたら、この日本でどんな歌を歌うのだろうか、

こどもたちに何を語りかけるのだろうか、と思います。

 

 

今日は秋分の日。お彼岸の中日。

みなさんはどう過されましたか?

 

 

予科練平和記念館はこの三連休休まず開館しております。

秋風に何かを感じたら、ぜひおでかけください。