一式陸上攻撃機と映画「サクラ花~桜花最後の特攻~」

8月 28th, 2015

終戦記念日である8月15日は無料開館日でした。たくさんの方に(1,221人)ご来館いただき、本当にありがとうございました。

 

現在、映画「サクラ花~桜花最後の特攻~」(松村克弥監督)で使われた一式陸上攻撃機の一部を展示しています。一式陸上攻撃機の一部は、映画の撮影で使用した後に町に寄贈されました。

この映画はロケの大部分が阿見町で行われましたが、映画スタッフの方々に町民の皆さんがボランティアで炊き出しを行って、撮影を支援しました。町内での撮影は終了しており、今年の秋には公開される予定です。

映画「サクラ花~桜花最後の特攻~」は、特攻の一つである人間爆弾『桜花』に焦点を当てています。『桜花』は機首に爆弾を搭載し人間が操縦する小型の航空機で、母機(一式陸上攻撃機)に搭載して目標である敵艦付近で切り離し、ロケット燃料で飛行して目標に体当たりする特攻兵器でした。太平洋戦争末期の昭和20年3月から6月まで使用されました。

鹿児島県の鹿屋基地から合計10回出撃しましたが、大半は目標に達する前に撃墜されたと言われています。戦死者には、土浦海軍航空隊を巣立った第13期飛行予備学生や予科練出身者が多く含まれていました。

 

 なお、企画展「一式陸攻」を9月8日から開催します。一式陸攻や桜花、「桜花特攻部隊」である「神雷部隊」についての紹介展示を行います。皆様のご来館をお待ちしております。

 

 

予科練記念館では、戦時中に米国へ渡った旧日本兵のものとみられる日の丸の旗を展示しています。日の丸の旗は米国在住の竹田謙一さんから寄贈されました。竹田さんの長女が米国人から持ち主に返還してほしいと頼まれたものです。

日の丸の元の持ち主や親族を捜していますので、情報をお持ちの方は予科練平和記念館までご連絡ください。