ご挨拶

1月 9th, 2015

 今年は、終戦から70年を迎えます。

 予科練平和記念館では、戦争体験者が少なくなる今日、予科練生(海軍飛行予科練習生)の遺品や関連資料を収集、展示し、予科練に志願した昭和の若者像を伝える施設として開館5周年を迎えました。

 茨城県阿見町は、大正時代末期に東洋一といわれた航空基地である霞ヶ浦海軍航空隊が設置されて以来、昭和14年(1939)には予科練が神奈川県横須賀から移転し、翌年には予科練教育を専門とした土浦海軍航空隊が誕生しました。

 海軍の町として長く歴史を歩んできた阿見町は、我が国の近代史の中でも特別な時代を過ごし、日本が経験してきた戦争と平和を考える上で、予科練を主体とした貴重な資料を保存、展示するとともに、戦史の記録を風化させることなく次の世代に継承し、「命の尊さ」や「平和の大切さ」を考えていただきたいと願っております。

 当館は、戦争体験のない世代にも分かりやすいよう工夫をこらし、今後も様々な活動を展開して参ります。

 これまで同様に、当記念館へのご支援、ならびにご厚情を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

平成27年1月吉日  予科練平和記念館長 加 藤  力 男

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