職場体験

7月 25th, 2012

みなさんこんにちは。

学芸員Wです。

今日はおとなり美浦村から、美浦中学校の2年生が

職場体験に来てくれています。

今日は学芸員の体験ということで、展示の際の注意点を知ってもらったり、

ほこりをかぶった状態で寄贈された掛け軸の

クリーニングを手伝っていただきました。

最終日なので、二人に一言ずつコメントを書いてもらおうと思います。 

 

 

吉田晋悟くん

いつもは自分が全然知らない人達と交流する機会が無いので、色々なお客さんと

ふれあう事ができてよかったです。

 

鈴木雄大くん

この予科練記念館の仕事を体験して戦争の恐ろしさを知りました。

この恐ろしさを知るには、資料を大事に保管して展示して

戦争を知らない人達に伝える事が大切だと思いました。

 

 

二人ともどうもありがとう!

試合の後で疲れていたと思いますが、一生懸命にお仕事を頑張ってくれました。

明日は午前6時から部活だそうです。

忙しいですが、体に気をつけて頑張ってくださいね。

またいつでも遊びにきてください☆

 

 

 

女性たちは戦争をどうみたのか

7月 21st, 2012

みなさんこんにちは。

学芸員Wです。

急に暑くなったと思ったら、昨日今日と気温がぐっとさがりましたね。

こういうときは自律神経のバランスが崩れやすいのだそうです。

みなさんも週末ゆっくりなさって、心身のバランスを整えてくださいね。

 

さて、私事ですが、先週、今週と2週にわたって

学芸員を対象とした研修を受講してまいりました。

東京・上野にある「東京文化財研究所」で、資料の保存や博物館環境のあり方について、

さまざまな分野のトップで活躍していらっしゃる先生方の講義を

受けさせていただきました。

とてもわかりやすく、今すぐ自分の館で使える知識をたくさん

教えていただくことができて、本当に勉強になりました。

また、北海道から沖縄まで、全国から学芸員が集まりましたので、

ケンミン的な話を含め、資料の展示や保存に関するいろいろなお話を(苦労話も含めて)

うかがうことができました。

学芸員の仕事は、横のつながりがとても大事です。

何かあった時に相談できる仲間がたくさんいることはとても強みになります。

先生方も、現代の資料はとても難しいものが多いので、何かあったら

相談に乗ってくださるとのことで、本当にありがたく思いました。

 

講義してくださった先生方はじめ、お忙しい中受講生の面倒を

一手にひきうけてくださった研究所のYさんに、心より御礼申し上げます。

本当にお世話になりました。

ブログも読んでくださってありがとうございます!

 

東京文化財研究所は、日本の文化財を伝えるための

大切なお仕事をしているところです。

みなさんもぜひ、HPをご覧になってみてくださいね。

 

東京文化財研究所

http://www.tobunken.go.jp/index_j.html

 

 

さて、先週末の14(土)・15(日)に、「女性が語る戦争」と

題しまして、戦時を生きた女性のおはなし会を開催しました。

 

14日(土) 「昭和ガールズトーク」

 

 

お話ししてくださった熟田鶴江さんは、土浦海軍航空隊の近くで

おばさんが経営していた銭湯「亀の湯」に、こどもの頃から遊びにきていました。

そこには日曜日になると予科練生が遊びにきて、鶴江さんやお姉さんたちと

遊んでいたそうです。

 

鶴江さんの初恋は13才のとき。遊びにきていた予科練生でした。

ある日、おばさんが、予科練生のまあくんに、

“鶴江をお嫁にもらっておくれ”

と突然言ったそうです。

 

そうしたら、彼は、「飛行機乗りにはお嫁にゆくな 今日の花嫁明日の後家」というけれど、

それでもよければお嫁においでと、言ってくれたそうです。

 

実はこのお話、少し悲しい結末で終わります。

鶴江さんは自分の心に芽生えた気持ちに気付きますが、

まあ君は予科練を卒業して、さらに訓練を受け、戦地で亡くなってしまうのです。

遺品が送られてきたそうですが、鶴江さんの実家は東京大空襲で焼けてしまい、

まあ君のものも一緒に灰になってしまいました。

 

私は鶴江さんにお話をうかがうのが大好きです。

特にまあくんのことを教えてくださる鶴江さんは、まるで少女のようで、

人生の大先輩に適切かどうかわかりませんが、ほんとうにかわいらしいのです。

 

戦後67年経っても、初恋の人の思い出はきらきらとかがやいていて、

その光が鶴江さんの笑顔にやさしく反射しているような、そんな感じで、

なんとなくじんわりと涙が出てしまいます。

 

今回、そうしたお話をたくさんの方にもお聞きいただきたくて、

「昭和ガールズトーク」というタイトルで対談させていただきました。

戦争があった時代に生まれた恋のお話は、現代に生きる私たちの心にも

ぐっと届いてきます。

 ご参加のみなさんは、どのようにお感じになったでしょうか。

 

15(日)「土空看護婦が語る予科練と空襲」

 

 

最初お話してくださる方はお一人の予定でしたが、

当時の同僚の方二人がかけつけてくださって、急遽ご参加くださいました。

 

 

左から角田(かくた)しづ子さん、栗原志津子(しづこ)さん、森戸(もりと)すゑ(え)さんです。

 

昭和20(1945)年、戦局がいよいよきびしくなったころ、土浦海軍航空隊の

医務課で勤務するために赴任された方たちです。

当時10代後半から20代前半。

予科練の少年たちにとっては、おねえさんのような存在でした。

 

その頃、日本は本土空襲がはげしくなって、主要な都市のほとんどが空襲の

被害を受け、たくさんの人が亡くなりました。

土浦海軍航空隊も例外ではなく、彼女たちが赴任してそれほどたたないうちに、

B-29による大規模な空襲にみまわれ、一般人も巻き込んで

400名近い死傷者を出しています。

 

この空襲については映像や文字で知ることができますが、やはり体験なさった方から

うかがうと、お話のリアリティが圧倒的に違うような気がします。

ふだんお話をしているととてもチャーミングな彼女たちが語る恐ろしい空襲の様子には、

思わずぞっとしてしまい、改めてその恐ろしさを感じました。

 

会場のみなさんも、しん・・・としてお話に耳を傾けていらっしゃいました。

また、質問のコーナーでは、実は自分もこの空襲を体験したんだ、という

元予科練の方がお話ししてくださり、短いながらも貴重な経験談を

おうかがいすることができました。

 

最後は大きな拍手でつつまれた会場。

ご参加くださったみなさんに、激動の戦中戦後を看護に生きた女性たちの

強さと心が伝わったのではないかと感じました。

 

実は元看護婦の皆さんには、予科練平和記念館ができるときから

いろいろとお世話になっており、

ご寄贈いただいた資料は展示室5「交流」に展示させていただいております。

また、森戸すゑさんは、展示室6「窮迫」の空襲の映像にも出演してくださっています。

みなさんもご来館の折にはぜひご覧になってみてくださいね。

 

女性の目から見た戦争の姿。

男性の視点とはまた違った角度からその悲惨さを伝えてくれます。

今回は2日続けて貴重なお話をうかがうことができて、本当によかったと思います。

 

 

そして本日は、中学生の職場体験。

 

記念館がある阿見町のおとなり美浦村から、

自転車で40分かけてきてくれた中学2年生。鈴木君と吉田君。

今日は2日間体験のうちの初日と言うこともあり、とても緊張しているようでしたが、

緊張しながらもきちんとお仕事をしてくれました。

 

 

二人はハンドボール部で明日から大会があるそうです。

それが終わったらすぐにまた職場体験。

忙しいですが、大会頑張って、また笑顔で来てくれることを楽しみにしています。

 

特別展「回天」へのいざない②

7月 15th, 2012

 徳山港を船で出発すると、点在する小島の間を縫うように、結構な大きさの船がそれこそ交通ルールを遵守して整然と航行している光景に出会います。瀬戸内では目の前にある海を船で行き来するのが昔から当たり前のことだった、ということを教えられるようです。 

 馬島港に到着し回天記念館へ向かうとまもなく坂が見えてきます。その坂は向かって右手にあたるのですが、左手には海が広がっています。

 整備された堤をトントンと駆け上がると、そこには青い海が見えます。瀬戸内の波は穏やかと聞いていましたが、本当に穏やかな波が幾重にも打ち寄せてきます。「見通しがきくときは、国東半島(大分県)まで見える」そう回天記念館・松本館長に教えていただきました。国東半島の南側には大神回天基地がありました。遠い昔、目の前の海が訓練する回天を包んでいたのだと思い、遙か遠くに思いが飛ぶようでした。

 そして目は、海中に突き出た構造物に移ります。これが大津島にあった魚雷発射試験場であり、訓練する回天の発着場でした。

 ここへ行くためにはトンネルを通って行きます。かつて、敷かれたレ-ルの上を訓練用の回天が発着場まで運ばれていった通り道です。私にはそれほど不気味に感じるところのないトンネルでした。ただ、発着場に近づき幅が広がったところで、現在は回天の説明パネルが展示してある照明付きの明るい場所に差しかかったとき、いきなり案内の音声が高らかに流れ始めました。平日の昼間ですから島にそれほどの来客はありませんでした。私は帰りの船の時刻を気にしながら、同時になにかしみじみした気持ちで1人歩いていましたので、正しく働いたセンサーに対して、本当に久しぶりに心からびっくりしました。私は驚きの声をトンネルに刻んできました。アテンションプリーズ…。

 

 発着場には危険な箇所に金網がかけられているので特に心配はありません。しかし、金網越しに覗ける魚雷発射のための「コンクリート洞窟」とも言うべきところには、一見穏やかそうだった波が打ち付け、砕ける音が響き渡り、海・水がもつエネルギーの恐ろしさを私に伝えてきました。海と渡り合った海軍の人たちの度胸に恐れ入り、またどうせならその気力こそ平和な社会で発揮したいものだと思いました。

 発着場には、回天を上げ下ろししたクレーン跡などが残り遺跡としても一見の価値ありですが、そこから眺める大津島、馬島の円く穏やかな風情、そして九州は国東半島まで届く大海原の明るさがたいへん魅力的です。

 

 再びトンネルを歩き、坂を上り詰めると回天記念館に到着します。私が4月に訪問したときは、道中、ソメイヨシノと山桜が混在する桜のトンネルを抜けていくこととなりました。

 

 回天記念館に入館する前に、右手にある「回天碑」の前で哀悼の意を表しました。そのすぐ左には回天一型の模型があり、その向こうには徳山の町へと続く青い海が穏やかに光っています。

たなばたおさんぽの会

7月 7th, 2012

【速報】つばめのひなが巣立ちました

しばらくの間、お客様のみならず館職員も楽しませてくれていた

つばめのひなが飛び立ちました。

結局かえったのは一羽だけだったらしく、親をもしのぐほど

まるまるとして巣立って行ったそうです。

元気に大きくなって、こんどは親になって帰ってきてくれることを

楽しみにしています。

 

 

みなさんこんにちは。

学芸員Wです。

気づけばもう7月。1年の半分が過ぎましたね。

みなさんは今年の上半期、どのようにお過ごしでしたか?

充実している方はそのままに、思ったようにいかなかった方は、

その倍以上素晴らしいことが下半期に起こりますように、

お祈りしております。

 

 

 

さて、先日、予科練平和記念館に

君塚陸上幕僚長がおみえになりました。

陸上自衛隊のトップの方です。

 

 

 

そんな偉い方をおむかえしてご案内するのははじめてだったので

とても緊張していました。

というのも、何日か前からおとなりの土浦駐屯地で

陸上幕僚長をお迎えする予行練習が行われていて、

いつも仲良くしてくださる広報班の方が、その様子を

いろいろと教えてくださったので、

自衛隊さんについて不勉強な私でも、「これは大変なことだ」と

感じたからです。

 

でも、当日お会いした幕僚長は、とても柔和な笑顔で

人をあたたかく包み込むような雰囲気をお持ちの方でした。

私たちが暮らす日本を見守るという責任の重い大変なお仕事をなさっておられるので、

もっと厳しい方なのかなと勝手に思っておりましたが、

ときどきユーモアもおっしゃる、すてきな方でした。

同時に、その人の裏側まで瞬時に察するような、人を見る目をお持ちのようにも

感じました。

 

自衛隊さんといえば、被災地での行方不明者の捜索やがれきの撤去、

物資の輸送や被災者の方々の生活の保護など、

本当に大変なお仕事をしてくださいました。

 

私などがこんなことを言うのはおこがましい気がいたしますが、

大きな地震を経験して、本当に困ったときに

助けにきてくださる人たちがいることはありがたいことだなと感じました。

 

だから、そうした人たちのトップに立つ方が素晴らしい方で、

本当によかったな、と思います。

 

分刻みのスケジュールで、お伝えしたいことがうまくお話できませんでしたが、

もしよろしければ、今度はプライベートでまたぜひ

ゆっくりご来館いただけたら嬉しいなと思っております。

 

 

幕僚長のメダルもいただきました。

とても珍しいものだそうです。

お写真と一緒に飾らせていただきたいと思っておりますので、

皆さんもご来館の折にはぜひご覧くださいね。

 

 

さて、今日7日(土)は七夕です。

予科練平和記念館では、こども向けの企画

「おはなしおさんぽの会&昔の遊びをやってみよう!の会」を

開催いたしました。

 

今回は絵本3冊と紙しばい1つを読みました。

 大きなトマトのお話 「トマトさん」

戦時中に上野動物園であったお話 「かわいそうなぞう」(紙しばい)

ちいさなゴリラのお話 「ちびごりらのちびちび」

七夕のお話 「たなばたものがたり」

です。

 

 

 

よみきかせのあとは、みんなでたなばたかざりを作りました。

おりひめとひこぼしの短冊にかわいい顔をかいたり、

星のかざりをつけたり、

おねがいごとを書いたり・・・。

 

 

 

つくったかざりは、小さなささに飾ってお持ち帰りいただきました。

おうちに飾って、ご家族のみなさんで楽しんでいただけたら

嬉しいなと思っております。

 

 

 

 

たなばたかざりを作ったあとは、竹とんぼ名人が作った

竹とんぼを、館内のホールで飛ばして遊びました。

 

 

 

 

さすが名人がつくった竹とんぼ、よく飛びます。

お子さんたちは汗だくになって飛ばしまくり、走りまくりでした。

一人一つずつプレゼントしましたので、帰った後も

ご家族で飛ばして遊んでいただければと思います。

 

今回、「竹」にこだわった遊びをご提案したのには理由があります。

予科練平和記念館がある阿見町は、町の面積に占める竹林の割合が

茨城県内で一番広いのだそうです。

 

今回遊びに使っている竹は、町内の区長さんがご好意で分けてくださったものです。

また、町商工観光課の方にも、竹の切り出し等大変お世話になりました。

本当にありがとうございます。

地元のものを使って、昔のこどもも楽しんだ遊びができるというのは、

とってもすばらしいことだなと思いますので、

またこうした楽しい企画を立てていきたいと思います。

 

おはなしおさんぽの会、次回は11月24日(土)です。

お子さまと一緒に、ぜひご来館ください。

 

また、来週末には、「女性が語る戦争」と題しまして、土日連続で

戦争を体験された女性のお話をうかがいます。

 こちらもぜひご参加ください。

 お待ちいたしております。

 

女性が語る戦争 Vol.1「昭和ガールズトーク」

7月14日(土)13:00開場 13:30開始

無料

Vol.2「土空看護婦が語る予科練と空襲」

7月14日(土)13:00開場 13:30開始

無料

 

http://www.yokaren-heiwa.jp/05tenrankai/04event.html

 

 

 

祝!15万人

7月 1st, 2012

 予科練平和記念館は、本日7月1日(日)、平成22年2月の開館以来15万人目のお客様を

お迎えしました。

 

記念すべき15万人目のお客様は、土浦市板谷からお越しの富田さんご家族です。

当館職員が待ちうける中、午後2時57分に入館された富田彰汰君(都和小5年)、

大騎君(同3年)が記念すべき15万人目のお客様となりました。

ご両親の仁さん、淳子さんとご家族4名でお越しいただきました。

 

お二人には、記念のくす玉を割っていただき、加藤館長から15万人目の認定証と

予科練クッキー、書籍、赤とんぼの模型など記念品を贈呈させていただきました。

 

「入口にくす玉が下がっていたけど、まさか僕たちが15万人目だなんて、

すごくびっくりした。でもラッキー」ととても喜んでいただきました。

 

 

お父さんによると、お隣の公園には何度か来ていただいているそうで、今度は記念館に

行ってみようと話していたところ、通りにある、所蔵資料展「兄を追って」(本日最終日)の

看板をご覧になってご来館いただいたそうです。

 当館としましても、若いご家族に戦争の歴史をお伝えできるのは、館設立の趣旨にも

かなうものでとてもうれしく思います。

 

 

15万人は、平成22年2月2日の開館以来2年5か月、712日目での達成となりました。

これまでご来館いただいた方々をはじめ、ご協力をいただいております関係者の皆様に心より

御礼申し上げます。

 

先日のブログで紹介しました、つばめのひなも今日は大きく羽を広げ、さかんに飛び立つ練習を

しています。当館の15万人目のお客様をお迎えしてから大きく飛び立つつもりだったのでしょう。

 

当館では、7月、8月と展示会などイベントが目白押しです。21日からは「特別展回天」が

スタートするほか、読み聞かせの会、戦時を経験した女性が語る戦争講演会、回天搭乗員に

よる講演会などなど。

 

当館では、これからも予科練生の姿を通して、命の尊さ平和の大切さを伝えてまいりたいと

考えております。

お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。お待ちしております。