おはなしおさんぽの会&昔の遊びをやってみよう!の会

3月 23rd, 2012

みなさんこんにちは。

学芸員Wです。

今日は、明日開催のイベントをご紹介させていただきたいと思います。

 

 

「おはなしおさんぽの会&昔の遊びをやってみよう!の会」

3月24日(土) 10:30~・14:00~

絵本のよみきかせ 30分

どんぐりこま、どんぐりやじろべえづくり、お手玉、折り紙、ぬりえなど昔の遊び 30分

予科練平和記念館ラウンジにて

参加無料 予約不要 幼児~小学校6年生まで(幼児は保護者同伴)

※どなたでも参加OKです(大人の方もよろしければ)

途中入退場可

 

 

去年の夏に開催して好評だったイベントです。

今回は絵本の読みきかせに加えて、昔の遊びをいろいろと体験するという

親子で楽しんでいただける企画になりました。

 

 

前回の会はこんな感じです。

かわいいお子さんとお母さんが参加してくださって、記念館の中が

とってもにぎやかになりました。

お若いイクメンパパさんもいらっしゃいました。

 

 

 

 

きてくださったお子さんには、すてきなプレゼントもご用意しています。

 

 

このメダル、絵本を読んでくれる展示解説員さんの娘さんの

手作りなんです。

動物も何種類かいて、とってもかわいいんですよ!

ぜひ明日、ゲットしてくださいね。

 

明日土曜日は少し雨が残ってしまうようですが、外で遊べないと

残念がっているみなさん!

予科練平和記念館に遊びにいらしてくださいね。

きっと楽しい土曜日になりますよ!

皆さんのご参加をお待ちしています!

 

お問い合わせは

029-891-3344 まで。

 

 

実は今回、おはずかしながら私Wも絵本を1冊読ませていただくことになっております・・・。

今からちょっと緊張していますが、少しでも皆さんに楽しんでいただけるように

今夜も頑張って練習したいと思います。

挙動不審になっていても、どうぞ笑わずに大目にみていただければ嬉しいです。

 

 

 

絵本のよみきかせの練習をしていて、自分の「声」について改めて考えました。

というのも、先月、「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」というイベントに参加して、

「声」の大切さを感じたからです。

 

ご存知の方も、もう参加したよという方もいらっしゃると思いますが、

ダイアログ・イン・ザ・ダークは、視覚障害者の方に導かれて、真っ暗闇の空間で

いろんな体験をする、というものです。

以前から聞いていて興味があったのと、視覚に不安を持つお客様が

記念館に来てくださったときにはどのように誘導すると良いのか、

実際にその世界を体験してみたい、と思って、思い切って参加してみたのです。

 

10人ぐらいが一つのグループになり、白杖(はくじょう)という視覚障害者の方が持っている

杖をたよりに暗闇の中を歩いていきます。

その空間には木が生えていたり川があったりブランコがあったりして、

様々なものを手で触ったり足の感覚で感じたり、ブランコで遊んだりします。

 

何も見えない真っ暗闇で無言で動くと、迷ったり他の方に

ぶつかったりしてしまうので、

「Wここにいます!」

「Wしゃがみます!」

「みなさんどこですかー?」「こっち段差があります!」といった感じで

とにかく声を出していきます。

 

視覚に頼れない空間でおろおろしている私たちを

視覚障害者のアテンドさんが呼びかけたり手を叩いたりして、

とってもスムーズに誘導していきます。

私たちにとっては初体験の世界でも、彼らには日常の空間なんだなと

実感します。

そして不思議なことに、まわりの人たちの声を聞いていると、目で見ていた時よりも

その人となりがわかるような気がしてきます。

「大丈夫?」「こっちだよ」「三歩前に進むと橋があるよ」など

みんながみんなを気遣って声を出し合うので、その声に安心して、

さらにまた次の人も安心させたくて声をかけるようになります。

 

もし視覚障害者の方が道を探していたときには、いきなり触れるとびっくりするので、

まずは声をかけると安心していただける、ということが本当に実感できました。

 

そうしているうちに気付いたのが、自分の声の弱さでした。

それはもしかしたら、生きて行く上で身につけたものだったのかもしれないと

何となく思いました。

自分の考えや感情を伝えること以上に、声というものは

いろんな情報を発信しているのかもしれませんね。

私も長年のくせはなかなか治りませんが、少し大きな声でゆっくり話せるよう

気をつけるようになりました。

 

明日、絵本を読ませていただくときにも、ものがたりの持つ雰囲気やメッセージが

ちゃんと伝えられるように、

ひとつひとつの言葉を大切に読みたいと思います。

 

ダイアログのイベントで私たちのグループをアテンドしてくださったのは「はとさん」という

男性でした。(暗闇の中では皆ニックネームで呼び合います)

「はとさん」は就職活動中の大学生で、暖かくてのんびりした声で、

ときどき冗談を言ってなごませてくださいました。

就職活動はやっぱり大変だそうですが、希望するお仕事につけるといいなと、

応援しています。

 

皆さんも機会がありましたら、ぜひ五感が研ぎ澄まされる

真っ暗闇の世界を体験してみてくださいね。

最初は恐いのですが、最後のころになると居心地がよくなって

もとの日常に戻るのがちょっと残念な気持ちにもなりますよ。

  

ダイアログ・イン・ザ・ダーク

http://www.dialoginthedark.com/

 

 

 

それから、一緒のグループで、同じ職種の方がいらっしゃったのも

とても嬉しかったです。

高知から参加なさったそうで、まだ新しい美術館の学芸員さんです。

HP拝見しましたが、自由度の高い面白い企画をなさっているところで、

機会があったらお邪魔してみたいと思っております。

皆さんもよろしければ、こちらもぜひご覧ください。

 

高知 アートゾーン 藁工倉庫

http://warakoh.com/