姉妹の絵

4月 8th, 2010

みなさんこんにちは(^^♪

4月の第二週目、いかがお過ごしでしょうか。

周りの環境が変わった方は、無理をしたりしていませんか?

気温も上がったり下がったりで体調を崩しやすいですね。

桜にパワーをもらって頑張りましょう!


予科練平和記念館には、先日から新しい展示物が仲間入りしました。

昔、土浦海軍航空隊の近くにあって、予科練習生たちがよく

遊びにきていた銭湯「亀の湯」の姉妹が描いた油絵です。

現在は土浦と阿見にお住まいで、傘寿を過ぎていらっしゃるとは

とても思えない本当にお若いおふたりです。



お姉さんの玉子(たまこ)さんの作品です。タイトルは「食事」。



外出が許される日曜日に、遊びに来る予科練習生たちのために、

前の日の夕方から食事の準備をしているところです。

何か香ばしいいいにおいがただよってきそうで、

不思議な懐かしさとあたたかさにあふれています。


妹の鶴江さんの作品のタイトルは「憩う予科練生」です。



予科練習生と玉子さん、鶴江さんの姉妹がカルタで遊んでいる風景です。

画面には穏やかな空気が流れています。

真ん中の練習生は、鶴江さんの初恋の人。

“まあ君”と呼んでいたのだそうです。

鶴江さんは、今でもまるで少女のようにかわいらしく、初々しく、

まあ君のお話をしてくださいます。


写真とは違って、絵にはそれを描く人の心象風景が表されます。

当時10代の少女だったお2人に、予科練習生がいる風景は

どのように映っていたのでしょうか。

それから60年以上経って描かれたこの絵には、どんな想いが

込められているのでしょうか。


暖かい春の日差しが入るホールの中で、2枚の絵は静かに、そして

言葉よりも雄弁に語りかけてきます。



玉子さんと鶴江さんは、6月頃に阿見町図書館の2階で個展を開かれるそうです。

準備でお忙しいことと思いますが、お体無理しないで、おふたりらしい素敵な個展に

なるといいですね!楽しみにしております(*’-^*)